19壬午
中央地支+南方干支です。
このグループは、中央の不安定、南方の過剰燃焼の危険という二つのリスクの中で、いかに信徳を発揮し、自分の考えを世に広めていくことができるか、という役割を持っています。
南方干支の座に冬の陽水が来ています。地支は真夏の午。
揺れる中央地支に、揺れる午が来ています。これだけでも十分に危ういです。
加えて、天干の冬と地支の夏。この季節ギャップも揺れます。
不安定な精神。これまでは天報星ゆえに不安定と思っていましたが、天報星だから、なんとか保っているという見方のほうがいいかもしれません。
地支本元司禄星を集めてみたら、全部天報星でした。
本元とエネルギーが全部同じというのは、司禄星だけでしょう。
しかも、4つとも暗合系異常干支。
地に足をつけがたい不安干支ゆえに、司禄星・牽牛星という地味&まじめな現実横線の星が与えられているのだと思います。
これが龍高星や調舒星で天南星だったら、、、、波乱万丈の人生になるでしょう。
やはり、天報星が気まぐれなのではなく、気まぐれな干支に天報星が与えられてバランスをとっているとみたほうがいいように思います。
母胎という危うい環境で、ちゃんと赤子の体をなすという複雑な作業を短期間の中で成し遂げるわけですから、そのバランス感覚は人知を超えた素晴らしいものと言えるでしょう。これまでの天報星は評価が間違っていたかもしれません。
この四干支は、土性を夏とすると、天干と地支が正反対に構成されています。
中でも、水と火(壬午・癸巳)は顕著です。
その危うい干支を、司禄星の現実構築力と天報星のバランス感覚が支えていることになります。
『人生において単独行動を好み集団の中に位置することが少ない。頭脳は聴明にして臨機応変の才能を所有する』
単独を好むわけでもないのですが、集団に位置すると居場所をうまく作れないことと、自分の不安定さが露呈するということもあると思います。
『精神的にはやや変人、奇人的な要素を持つが、傍目には判別不能である』
「傍目には判別不能」というお言葉は、本人の苦労と葛藤を感じさせるものがあります。
「変人奇人」というキーワードで60干支を検索すると・・・4つありました。
19壬午 少々奇人変人的な要素もある
25戊子 外からはやや変人に見られる
35戊戌 自分の気持ちに忠実にあろうとする部分が時として変人奇人的な行動となる
55戊午 知性がともなわないと頑固さが先行し奇人変人の類になる
天将星戊午は知性がともなわないと、という条件付きですね。
天将星干支はふつーではない干支ですから全部にあてはめてもいいでしょう。
「午」を座にする干支も、それだけで不安定さを持っているので、知性が大事はその通りだと思います。
日干「戊」は目立つ干です。これもどの干支も奇人的資質として・・・あ、調子に乗りすぎるといいことはないので、止めておきましょう。<m(__)m>
壬午のように揺れ動く干支は、平和な現実環境は似合いません。
動乱を生きるか、現実離れした、知性感性(学芸)の世界を生きるかです。
才能のある人が多いですね。それが救いにもなります。
『動乱に際して運命の強さを発揮し、忍耐の力が少ないことも特色の一つである。しかし時代の流れや社会の変化をいち早くとらえ、自己の人生に活用するものがあり人との交流は上手である』
平穏な日常性の中に閉じ込められていると、自分が揺れ動くことになり、人生をより危ういものにします。単独の位置を持つことが急務です。
「忍耐の力が少ない」ってことは、忍耐して平穏さを維持することはいいことではないですよという意味です。
平穏な現実を維持するために、自分が忍耐することは自分を痛めることになります。
壬午は何かを維持する干支ではありません。
人付き合いもやればできるのですが、短期を繰り返す天報星らしい付き合い方のほうがいいでしょう。
壬午は本元丁が配偶者干になるので、結婚という安定現実に向かうことも多いのですが・・・配偶者にとらわれると(司禄星が配偶者になると)、自分を見失うこともあります。
結婚生活を維持しようと忍耐すると、壬午らしさは消えて行くでしょう。
結婚しても、自分の世界が必要です。
この司禄星は、家庭という香りがしません。
『知性、理性によって安穏を構成し、行動力によって動乱を作る。集に囲まれ後継者を得れば、運気は半減するものである』
通常ここまではっきりとはかかないのですが、子供を育て家系を継承して反映させる役割はないような書き方です。周りに人が増えるほど、自分の生き方が難しくなる傾向を持っています。
こういうのは善悪では判定しないで、「役割」という考え方が必要です。
60干支をみていると、スタンダードを設けてはいけないなという思いが強くなります。すべてが個性であり、そこには役割が込められています。
だから、異常という言葉も、本当はいい言葉ではないのですが、占い上の分類で、特性が伝わりやすいという意味で使っています。
その意味では、普通の干支なんて、一つもありません。
壬午は、どういう現実を得たとしても、孤独を生きるという覚悟を持つことが、救いになるようにも思います(一人で生きるということではなく心の覚悟の問題です)。
それだけ、何か突出した才能を持っているのだと思います。
女優俳優が多いですね。現実とは別の空間に生き場を持つことは大事な要素なのだと思います。なんらかの才能を活かすということでもあります。
*『 』内はすべて「原典算命学大系」からの引用です。
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