4月7日
天干方位と地支方位という干支分類を、今は別々にみていますが、この二つを合わせると60干支の意味するところの本質に迫ることができます。
そういう意識をもって読んでいただければと思います。
水地・・・天干では「北行」と呼んでいましたが、地支方位の場合は現実の場を示すので、「水地」と呼びます。
60干支では、1.甲子~10.癸酉までの10干がこのグループ。
天中殺分類では戌亥天中殺グループです。
北は知性の場所、人物なら親、目上の場所です。
習得本能を持ち目上への敬意があり、星でいうと玉堂星みたいな性質を持ちます。
算命学では場所がとても大事な意味を持っています。
人体星図というのは、人間の体に置き換えたものですが、本来(自然)の星の配置図は方向を意味するものです。
南北縦線 東西横線 という区分けをします。
縦線、横線が表していることは精神と現実の十字路の姿です。
そしてこれが人間の姿を図示しています。
人間は精神(縦線)と現実(横線)で作られていて、その交点が今であり心です。
現実の時間は東から西へ流れ、精神は南から北へ向かい、それぞれ西と北が終点。
人間が息をして、実感する今は、二つの道が交わる中央の位置です。
この図そのものがすでに人生を人間を語っていることになります。
「水地」は精神がたどり着く場所です。
北の持つ場の自然の意味が、そのまま地支方位 北地の意味になり、ここに分類される干支が持つ本質です。
スピリチュアル算命学(勝手に命名)では、現実横線よりも精神縦線が大事です。
実際の算命学でも原理的にはそうなっています。
西は現実(肉体)が終わったらそこで終わりですが、北は人生が終わっても太極へ戻って再び別の人生を作る可能性が残されています。
縦線が大事なのは、そこに生きる意味(役割)があるからです。
無形の本質というのは、与えられた働きを完全燃焼すると、それにふさわしい「徳」が生まれます。
「徳」というと、立派な人、特別な人のようにみえますが、一生懸命生きて、与えられた役割を果たしていくと、そこに自然に生まれるのが「徳」です。
別に人の為にサービス精神を発揮する必要もありません。
場所の役割を果たすことで徳を得ます。
水地の役割はその場所の本性である「智」の世界を形成することです。
干支番号1・甲子~10・癸酉の人が、与えられた役割を生きると、「智徳」を身に着けることになります。
人生で起こるさまざまな問題は、こういうことなのだと思います。
このグループの人が思い通りに生きられていないとすると、まず、生きてきた痕跡に智徳という足跡が残っているのか、確認した方がいいでしょう。
『役目 この世に「智」の世界を形成する』
言葉にすると大変なことのようですが、それぞれの環境の中で、この役割を果たすことがまず大事なことです。
頭がよくないとダメとか勉強しないとダメとかそういうことではありません。
人にものを教えたり、自分が知ることを伝えたり、好きな物作りをしたり、あれこれ妄想したり、本を読んだり、、、、、まずは、心の声に従って、教える、創る、学ぶ、発想する、という智の働きを実践することです。
社会性や仕事になるならないなんていうのは、二の次です。
生き場は縦線精神世界。魂の望むことをすることが先です。
内なる霊魂がそう意識していても、持ち主がこの絵のように生きてしまうと、「どうして自分は不幸なんだ(T_T)」という人生になります。
もともと無形無限が北の位置ですから、社会性やお金のことを考えたりすることは有形有限の世界になってしまいます。
加えて、水地の人は表舞台は似合いません。
一歩下がった位置で、現実前線で世の中を生きている人を支えることが役割です。
こうやって並べていくと、いかにも北の地だ、という気がしてきますよね。
*『 』内はすべて「原典算命学大系」からの引用です。
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