7月21日

 

 

「ファン・ジニ」(朝鮮王朝最高の妓生として実在した女性の物語)の一シーンにあったセリフです。左から右列へと移ります。

 

最も大切なものは苦しみであり、苦しみを友として、求められた以上の務めを果たせる者こそが真の妓生である、というセリフです。

 

「真の」という言葉が出てきました。

「真の」に到達するためには「苦しみを友とする」ことが最善の方法だそうです。

 

次元も同じ。

現実苦(横線)が精神(縦線)の相生を生みます(次元をあげる)。

苦というと、大変そうですが、人間の日常は苦しいのが普通です。

 

仏教でも、「一切の形成されたもの(行)は苦である」(一切行苦)っていいますよね。「四苦八苦」とも。

全部が苦ならそれはもう苦ではなく、当たり前のことです。

人が死ぬのと同じで、人生は苦です。特別なことではありません。

 

ファン・ジニのお師匠さんは、苦を当たり前のこととして、それを乗り越えていくことが真の芸へ通じる道だといいます。

 

これが次元上昇につながる極意だとすると、苦を乗り越えて行けるほど、自然に近づくってことでしょう。

 

そこで気が付いたことがあります。

なぜ、自然気図と人間気図とがこんなにも違うのか??

人間界の横線(現実)は東西ともに剋線(苦)です。

精神(縦線)だけが相生(自然)です。

 

自然は大地が中心にあるのに、人間は人間(自分)が中心にいます。

これが剋線の理由です。

 

人間界だから人間が中心にいることは当たり前のようですが、人間が生きていくには大地も水も火も・・・自然の五行が必要なわけです。

 

自然の中で、自然とともに生きていくようにできているにも関わらず、自分が中心にいたいっていうわがままさ?がそもそも苦の始まりなのではないでしょうか。

 

そこを起点に次元を考えると、みえてくるものがあります。

 

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