2月23日

人間の世界は宇宙の縮図と言われています。それゆえに、宇宙の自然を会得すれば自然体で生きられるという考え方があります。

 

そこから、人間界でも陰陽説や五行説が生まれているわけですが、宇宙と人間世界は必ずしも同じ原理ではありません。

 

『運命の謎のひとつは「大宇宙の法則」対」「小宇宙の法則(人間)」の間に生まれる何らかの違いが、大きな原因の一つではなかろうかと考えたわけであります』

 

誰が考えたかというと、算命学を考えた人が考えたわけです。

 

 

根本的な違いの一つとして、自然界(宇宙)の五行と人間界(地上)の五行の配置位置があります。

 

宇宙の中心には土性(星)がきていますが、人間界の中心には木性(人間)が来ています。宇宙は星で動いていて、人間界は人間で動いています。

 

図としては木性と土性が入れ替わっただけですが、その世界を動かしている中心が変わるという大きな違いになっています。

 

自然界では横列(現実)も精神(縦列)も過去(西北)へと向かっているのですが、人間界では現実も精神も未来(東南)へと向かっています。

人間(時間と空間)は前に進むしかできない構造です。

 

また、自然界も当然陰陽で出来ているのですが、そこには善悪、吉凶というプラス、マイナスの「価値」が存在しません(たぶん^^)。

 

一方で人間界には、プラス5とマイナス5が価値として存在します。

 

宇宙の中心にある土性にあるのは自然の原理ですが、人間界の中心にある木性というのは人間(木性)そのものではなく人間の「心」です。

 

 

「心」というのは、狭義の自然という範疇からははみ出た成り立ちをしていて、人間に代表される動的生物にだけそなわっている、独自の機関(器官)という言い方をされています。

 

人間独自の「心」の存在が、プラスマイナスという「価値」を生み、その価値が人生の喜怒哀楽を生み、運命の上下動を作り出しています。

 

 

自然界の中心の土性は、たぶん、ずっと中心にあると思えるのですが、人間界の中心の木性は、心の持ち主(日干)がかわると、配置図全部が変わります。

 

青龍館では自分を中心に、後から来る気を左において、日干が前に出る気を右に置いています。自分に働く気の流れを前後という観点でとらえるようにしています。

有名人を例題にしている時の数理法の図は、この考え方から来ています。

 

人間の原図は、日干(人の心)が変わると違った正解が生まれるってことです。

例えば、日干木性の人が宇宙にアクセスして、宇宙の自然の原理をわかったとして、それで地上でも穏やかな自然体で生きられるのかというと・・・それは地球では違和感でしかない、という理屈になります。

あくまでも算命原理での話ですが・・・

 

そして、主役(心)によって世界が変わるところに、入れ子構造を持ちながらも、親と子の関係のように、大宇宙と小宇宙は同じではなくなり、そのもっとも大きな違いが、絶対値の世界と、プラス5-マイナス5の世界ということになります。

 

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