41・甲辰

 

中川翔子さんは『歌手・タレント・声優・女優・イラストレーターなど、活動は多岐に渡り、多数のバラエティ番組にも出演中。数々の人気アニメ・ゲーム等の主題歌をを担当し、9月には新曲「フレフレ」をリリース予定。同曲はアニメ「ハクション大魔王2020」のエンディングテーマ曲となっている』

 

命式は3柱全部埋まっていて、気の数は8つ。多芸多才ぶりは履歴を見てもよくわかります。

 

日居天中殺の現実作りの難しさは日座天中殺以上だと思います。

ただ現実を離れられない日座天中殺に比べると、精神世界で自分の居場所を見つけることが容易という救いもあります。

 

ただその救いがあっても現実を生きることの難しさはあって、生家環境で身に着けた現実がベースになります。

 

中川翔子さんの父親は歌手、俳優の中川勝彦さん。

 

『9歳の時、父親が急性骨髄性白血病で他界(享年32)』

 

自分を支える日支本元にある「戊(父の正干)」が子供時代に空になります。

宿命では要の気が、実際には早い時期に消えてしまう現象は、典型的な宿命と現実の大きな誤差です。

これがもたらす影響は何とは限定できませんが、日干が歪む、戊(禄存星)が変形するといわれています。

 

愛情の対象となる父の欠落は、想像ですが、中川翔子さんにとっては、愛情の渇望(何かにのめりり込む歪み)として現れているように思いました。

 

・「未来戦隊タイムレンジャー」にハマって徹夜で並んで握手会やショーに行った。
・ブルース・リーが大好きだった。
 主演映画を全部観て主題歌を覚えて広東語を習って香港に行った。

 映画をコマ送りで見てノートに書いてヌンチャクの使い方を体得した。
 ヌンチャクを自作、母親と一緒に香港でゆかりの場所を探訪。
 ロサンゼルスの道場でブルース・リーのヌンチャクの師匠に会った。

・好きな歌手…松田聖子(大ファン、CDを全て所有、毎日聴く。
 13歳から約5年間は松田聖子しか音楽を聴かなかった。

 

何かにとりつかれるようにこだわるのは、他の星や位相法からは見えてきません。

父の欠落が招いた、禄存星引力のいい意味での歪みかなと思います。

 

日居天中殺の人が、子供時代に友達がいなかったり、いじめられたりというのは、よく聞くことです。

前回観た小嶋陽菜さんも、いじめられた経験があるという記事がありました。

 

宿命でも日年に石門星ー破があって、人間関係が美にならないという直訳ができ、また日居天中殺や天堂星の同年代とうまくいかないという本質も加わって、中川さんも孤独な若年時を過ごしたようです。

 

・小学校時代、通信簿に「団体行動が苦手」とよく書かれた。

・中学時代、人と仲良くなるのが苦手だった。

・卒業アルバムに自分の写真が全然載っていない。

 

こうした現象は良し悪しではなく、現実を離れた世界へと向かわせる、ひとつの流れだろうと思います。

逃げ込んだ先が居心地がよくて、そこでありたい自分に出会うための現実でしょう。

日居天中殺ではそうしたことが良く起こると思います。

 

自分の精神で現実が作れない上に、既存の現実にそのまま従うこともできません。

結局、既存(生家環境)をベースに新しい自分の現実を作ることになります。

 

・産まれた瞬間の記憶がある。

・幼稚園の頃まで世の中は全て自分の妄想だと思っていた。

・突発的に浮かんできたアイデアを思いつくがまま描くことは出来ても、

 「さあ、今からイラストを描くぞ」と思って始めると大抵はうまくいかない。

 

天胡星という月支の飛躍するエネルギーの影響もあると思います。

創造ということに関しては、無から有を作れないというのは原則でしょう。

 

『ものづくりは好きでしたね。でも、大抵は何かの二次創作、模倣なんですよね。自分でオリジナルなものを作るのってすごく難しいことだと思います。とにかく、好きな作家さんの作品を模写するのが私はすごく好きで、模写をすると、より凄さが分かるんですよ。「この人はなぜ、ここにこんな線を描いたんだろう」とか、「この背景は、どこまでが手描きでどこからがデジタルなのかな」とか。いろいろ考えるし発見があるんですよね。絵でもメイクでも歌でも、最初はとにかく真似しまくります。そこから自分の味を出していく……。そんなふうに好きなことだけやってたら、気がつけばいろんな道につながっていったんです』

 

長い引用になりましたが、創作に関してのインタビューで答えていたものです。

既存をベースにまったく新しいものを創造して行く。

 

これはものつくりだけではなく、日居天中殺の人生の作り方(役割)だろうと思います。

模写する対象は生家環境の経験と置き換えることもできます。

そこを基盤にして、新しい現実を作るのが日居天中殺の現実を生きる可能性です。

 

また既存を真似ることでそのものがもつ精神を感知しているようです。

肉体から霊魂を知るような作業を生まれ持ってできるのも日居天中殺なのかなと思います。

 

イデアのように、現実をみるとそれを作っている精神を知ることができる。

自分をたどって行くと生まれた瞬間にたどり着けるみたいな。

日居天中殺+天胡星は抜群の組合せのように思います。

 

結婚については『結婚願望がある(別居婚希望=17.12現在)』という記事もありました。

 

日居天中殺が新しい形の結婚生活(結婚しない生活を含めて)を作ることも役割だろうと思います。

 

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