40・癸卯

 

少々荒っぽい辰巳天中殺グループではもっとも温和で柔軟性があります。

 

癸卯はこのグループを象徴するような天干から地支へと降り注ぐ春の雨です。

温和さは、癸からも卯からもうかがうことができます。

 

癸の特徴

・環境に適応し、状況に見合った対応ができる。

・急激な変化を好まず組織や環境の流れの中で生きていこうとする。

・単なる受け身ではなく自分で自分の道を切り開いていく強さもある。

・勤勉で研究心がある努力家。

・色んなことに対し面倒見が良く沈着冷静に行動する。

・自分の感情は表に出さないので、誤解されることもある。

・他人を活かす本性をもち、人情味のある人。

 

卯の特徴

・協調共和の意味を持ち、平和な時代の組織を成して世に認められる。

・草は集をなして美となり、単独では目立つだけの存在。動乱期のアウトロー。

・従順で温和、物静かにみえるが、内面は神経質だが、剛直な一面もある。

・自分を環境に適応させる能力を持っている。

・柔軟性があり器用だが、かえって迷いが出る。誘惑にも弱く落とし穴にはまる。

・環境に影響されるので、運勢の波は大きい。

 

癸も卯も共通して、環境に適応することで居場所を得て、平和かつ温和な性向を持って面倒見の良い人という印象。

 

癸卯の干支意味にもそれはあらわれています。

 

『個性は薄く地味な存在になるが、性格は温順で忍耐力も強い。内面に保守性があり、転身下手で時に環境の犠牲となる恐れを持っている』

 

自力前進力は、ここ一番では発揮されますが、日常的には周囲の流れに身を任せるように受け身で進みます。

 

生家や婚家の「家」の事情の中に埋もれてしまう危険もあって、自分の人生の目的を定めてしっかりとした歩みをしないと、家庭の犠牲になってしまうこともあります。

 

座下の草に水をやるという干支の姿のように、犠牲と言わないまでも、そこに自己の役割を設定して、周囲の人のために生きることを生きがいにします。

 

環境を抜け出るタイミングによって、人生が大きく左右されます。

 

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