37・庚子

 

山口達也さん

2011年 道路交通法違反(無免許運転)で書類送検。

2016年 離婚していたことが明らかになった。

2018年4月下旬、同年2月に女子高生に対して強制わいせつを行った容疑で書類送検

 

こうした流れの変化をみる時には、気グラフを使います。

算命学では総合エネルギーのグラフを使うのですが、総合エネルギーは1気の季節の旺地(酉・子・卯)に来ると、必ず下がります。

 

宿命のエネルギー合計値も、気の数が少ない人は小さくなり、多い人は大きくなる傾向を持っています。それを大きいから小さいからと傾向を論じるのは、正確ではないような気がしています。

 

 

よくあるパターンの総合エネルギーのグラフです。

季節の旺地は3回に1回はやってきます。何も考えなくても凹んでいるところが季節の真ん中だとわかります。

宿命によっては目立たないこともありますが、だいたい凹むようになっています。

子の二十八元は「--癸」です。計算上、「-」はゼロになります。

 

原典算命学には次のように書かれています。

 

『「子」は癸が一つだけで、初元も中元も兼任しております』

 

それ以上の説明はないのですが、「兼任」という言葉は「-」がゼロではないという意味だと思います。

数値にすると、初元0.5、中元0.7、本元1という感じでしょうか。

癸は1ではなくて、2.2位の計算にしないと、気の数が少ない時は低くなって当たり前になります。

 

 

それは五行別のグラフでもいえることです。山口さんの五行グラフの推移です。

3旬目酉の季節。辛一つだけです。

黄色(金性)は実際もっと高くなると思いますが、大運では、青や緑や茶色がないことは確かなので、個々の気に関しては正しく動きは反映されます。

 

気グラフは宿命+大運+年運の3つを合計するので、大運だけで凸凹ができるわけではありません。それでも、大運は同じ気の配置が10年間続くので、エネルギー値には見てわかるような影響が出ます。

 

気のグラフは絶対値よりも流れを重視します。

 

日干(庚)黄色と出力する水(青)の二つが抜けて上位にあります。

 

芸能界デビューが16歳。2旬の真ん中あたり(1旬は省略)。ここから徐々に黄色(自分)が強くなって21歳から、自分の旺地(秋)が30年続きます。

 

五行気グラフでは日干の動きにまず注目します。

旺地で上位に来るケースではそこが最も自分本位に活躍できる場所です。

 

30代は、旺地の季節の真ん中(四正)です。

地支酉辛一つのところで、自我がかなり強くなります。

 

自我を抑える丁(牽牛星)が運勢干にあって、これが強すぎる自我をコントロールします。

 

グラフ的には2強3弱が続くので、火力は強いとはいえませんが、運勢干牽牛星にどれだけの役割意識が入るかによって、自我が制御されるかどうかにつながります。

 

事務所を辞めざるを得ないような不祥事を起こしたのが2018年。

その前年にも黄色のフラッグ(一生でもっとも強い時)が立っていて自我最強の勢いのまま2018年を迎えています。

 

40代は戌の中に自我(黄)も出力(青)もあって、自我が宿命の方三位の流れに乗りやすい時で、無自覚のまま、気持ちで動いてしまう時です。

自分の気持ちの在り方が人生を決めるといってもいいでしょう。

 

宿命にない火性(自己制御・役割意識)が旺地の20年に運勢干で巡っているので、これをいかに意識できる道を歩んできたかどうかによって、出来事は変わってきます。

 

結果的には、宿命の制御のない自我が最大値での不祥事ということになりましたが、宿命や運勢が事件をおこすわけではありません。

黄色の自我が自分の肉体(欲望)へと傾斜していたためでしょう。