日干丁火で禄存星1気が天貴星で動く。

 

一口に禄存星といっても、星の意味は成り立ちによって3つの意味を持っている。

 

*常の禄存星・・・木性基準で生まれた禄存星で、現実前進力。

激剋で空にした気が引力を生じ、お金やものや依頼事を引き付けて、それを消化して行く。

 

*辛から生まれる禄存星・・・冷静、理性的な愛情表現。愛情奉仕の結果として、優越感のようなものが芽生える特徴がある。奉仕や愛情のエネルギーを放出することで、自意識や対象への想いがより高まってくるという特徴を持つ。

 

*日干丁による禄存星・・・極端に偏る傾向を持つ。心が不安定に揺れ動く。一本気な愛情奉仕の気持ちを持ちながら、世話の焼きすぎとして疎まれたり、突然、反転して憎しみや攻撃に変わることもある。人を惹きつけても誘導する力はない。

人生が激しく燃えて、爆発するような生き方になる可能性を持っている。

他人に対して最大の奉仕をしても有形となって残ることがないが、人には好かれやすい。

 

どれもそれぞれに禄存星を表しているが、丁酉の場合は、3番目の「神干五行」の星意味の傾向が強くでる。

 

神干五行とは、神の世界の五行の意味で、正式には『容核如意輪干星』という難しい名前がついてる。

人間界の五行の前にすでにあった神の世界の五行のことで、宇宙の成り立ちに従って五行が説かれている。

 

人間界の五行は木性が始まりだが、神界の五行は「始まりは光の海」といわれるような無限定なカオスだったようで、光=火、となって、火性が宇宙の始まりの五行として位置づけられている。

 

丁の神干禄存星の意味にある「一本気な愛情奉仕の気持ちを持ちながら、世話の焼きすぎとして疎まれたり、突然、反転して憎しみや攻撃に変わることもある」という部分は丁酉の干支意味にも反映されている。

 

『一途にものを思いこみ、他人を巻き込もうとするところがある。相手が自分の思い通りにいかないと気が済まない。一度味方になった相手にはとことん尽くす人。逆の場合は攻撃する。敵にすると恐いが、見方だとこんなに頼もしい人はいない』

 

気が1つしかないとその星の影響が強く出ることになるが、一気ゆえの不器用さ不安定さは、子・卯・酉の日干支に共通していえることだろう。

 

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