6干支の中では、表向きは天庫星のようには見えない干支。

同じ本元貫索星の戊戌と比べても、頑固さや自我の強さは表に出ない。

己の本性的横広がり精神と丑の持つ人の中で役割を果たすという隠れた働きが、自我隠ぺい笑顔を作っているように思う。実際は本元貫索星で地味に剛情。

 

気は貫索星から、→鳳閣星→禄存星へと流れる。起点が貫索星なので、マイペースは否めないが鳳閣星が環境を読んで、禄存星が必要なサービスを提供する。天庫星を感じさせない気遣いと社交性が表に出る。

 

禄存星は自分発で燃焼する場合は燃焼度は低い。相手本位の燃焼で最大値になる。そして燃え尽きたところで終わるので、すぐにマイポジションに戻ることができる。

やったことに自分のこだわりがなく、天庫星のこだわりとの葛藤や矛盾はない。いうなれば消耗品的なサービスが可能。それが天庫星で動く時はいい意味でプロのサービスマンになる。

 

前述したように直下の星(禄存星)は自然に身に着く。禄存星は己的な無差別人引力を発揮することも可能になる。

丑・己+直下禄存星+天庫星は人がキーワード。

 

『集団の中にあって自分の役割を最大限に発揮できるタイプで、単独では自己を見失うことになる』

 

一見墓内天庫星と矛盾する文言にみえるが、天庫星エネルギーで気が溜まる禄存星を動かしていると解釈できる。

 

一方で、本元の貫索星と天庫星に比重が大きくなると、学者的にこだわる自我になることもある。

己丑は二つのタイプが生まれる。

 

『ものごとに対する探究心と研究心は強く柔軟性を持ちながら、完全主義的な探求をする』

 

貫索星発は自分のスタイルは崩せないので、自分の気持以上の無理はしない。

無理をする時は天庫星が発動する自分の興味の対象に向かっている時に限られる。

この干支に関しては天庫星としては、墓内の広さを感じさせる。

 

『物質欲金銭欲ともあまりなく、マイペースに平和な道を歩いて行く』

 

『結論はいそがないこと。ゆっくり長く上昇するのが良い。長寿で、長生きするほど運が開ける』

 

精神も現実も己(平らかな道)が続く干支、そこを自分流に自然体で歩むことがこの干支をもっとも活かせる生き方になる。

 

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算命学研究室ホームページ(青龍館)