甲午の多彩さに比べると、歌手女優俳優が目立つ。

天極星+調舒星での表現者という能力を活かした職業といえる。

中西哲夫さんは「笑い飯」というお笑いで、これも表現者の一種だろう。

 

野球の土井正博さんとオートバイレーサーの伊藤真一さんは異色に見えるがどの干支にもスポーツやモデルなど、身体を使って能力を発揮する人たちはいる。

土井さんは野球で、伊藤さんはオートバイで、高校生の時から頭角を現していたので、天極星らしい環境で育っていたのだろうと思われる(資料はなかった)。

 

 

もう一つ、庚子の干支意味には天極星死体を抜け出さないと幸福はつかめないと説かれている。

『幸福な人生を送るには、思い切った冒険をしなければなりません。男性には面白い生き方ともいえますが、女性の場合は結婚出来難いとか、結婚後のトラブルが多いなど、結婚運の薄さになって表れます』

 

ただ天極星には現実適応力があるので、才能を活かす仕事を持っていれば、結婚生活と仕事との両立は可能になる。

後述するが庚子の女性でも、結婚運が薄いというほど明確にはなっていない。

 

リストの4女優の私生活はそれぞれだが、4人とも仕事を続けていた。

結婚して離婚となったのは伊藤かずえさん一人。

 

 

1981年、『江戸を斬るVI』でドラマ初出演。
1981年、映画『燃える勇者』のオーデションで応募者約2万人の中から選ばれ、

             真田広之と共にW主演を務めた。
1982年、「哀愁プロフィール」でアイドル歌手としてもデビュー。
1999年、ロックバンドのベーシストと結婚、2001年に長女を出産。
2013年、離婚届を提出、約13年半の結婚生活にピリオド。

 

女性の場合の結婚運の悪さの理由の一つに、夫の場所に子供がいることがあげられる。生活環境で「夫」と子供が両立しないようになっている。

それでも他に夫干があれば、子供を中心とした家庭を築くことはできる。

 

伊藤さんの場合は夫干(乙・甲)が宿命では与えられていない。

結婚すると、夫は場所の干でとることになり日支の「癸」

子供ができるまではここにいられるが、子供が生まれるとこの癸は子供にとられ夫は居場所を無くす。これが庚子の最大の問題になって、外(月支か年支)にでも夫干があれば、夫婦の密度は薄れても子供中心でやっていけないことはない。

 

伊藤さんは夫干がないので、子供と夫が同宮する。子供を月支に夫を日支にできないことはないが、本能的にも子供は自分の生活圏日支に置くことになり両立は難しい。

 

 

後は運勢からの援助を待つことになる。

10代初めから30代終りまで、季節は秋。自分が強くなる季節だが夫(緑)にとっては死地となって、大運運勢干には蔵干も含めて甲も乙も見られない。

 

グラフでも緑はずっと最下位だが、結婚した1999年は己卯で卯には1気夫干(乙)が入っている。この3年だけわずかに緑が強く、そこでの結婚となった。

 

41歳の大運でやっと夫干(乙)と干合。ここから夫婦のきずなを強める所だったが日支も月支も害。害は現実を受け入れる時で、現実を受け入れた結果が離婚になったとも解釈できる。

 

緑の気は現実前進力を作るので、これが低い間は離婚にも踏み出せなかった可能性もある。天極星のエネルギーでは、よけいに決断は遅くなったと思われれる。

 

気グラフと位相法を観ても、結婚には向かない宿命だったと言えるが、庚子は子供を得られればそれはそれで宿命を満たしたという意味はある。

 

実際、37・庚子女子は算命学で言われるように、結婚薄幸なのかどうか、できるだけ多くの庚子女子を調べてみた。

 

算命学の答えの中には、古典色の強いものもあって、例えば、跡継ぎが生まれないと家庭ではないとか、夫唱婦随の精神が夫婦とか、現代では時代遅れの結婚観もある。

その意味では、答えを鵜呑みにしないで、実際にどうなのかをいつも検証するようにしている。

長いリストになったが、庚子女性の結婚がどうなっているかの検証結果(ネット情報なので誤りはご容赦を)。

結婚後5,6年の人が少なからずいるので、今後増える可能性はあるが、言われているほど、結婚が不向きとも思えない。

他の干支の離婚確率とそれほど変わらないと思う。

 

ただ干支構造的に、一家団らんが難しい意味はあり、ここに上がった人たちはみんな仕事に生きる力のある人たちなので、必ずしも検証例題としてふさわしいとはいえない一面もあるが、参考にはなると思う。

 

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算命学研究室ホームページ(青龍館)