天報星の特徴
・無から有を生む
・有の中に安住できない
答えのない世界、スポーツや芸術や学問に強いエネルギーを向ける
・変化生成することが本質
・途中でリセットしたり、ゼロに戻る経験をすることがある。
 
 
初めに天報星の成り立ちとして、日干と季節(12支)の関係をみた。
陽干では死地の真ん中の12支から天報星が生まれ、陰干では死地の先頭の季節から天報星が生まれている。
どちらも死地のエネルギー(現実力が弱い)から生まれていることには違いない。
 
日干が夏の陽干(丙戊)なら、冬の真ん中「子」、日干が夏の陰干(丁己)なら、冬の先頭「亥」から天報星が生まれる。
この違いがあるのではと推測したが、明確に違いを探ることはむずかしかった。
ひとつは、宿命には他のエネルギーがあったり、中殺があったりするためで、そこで3つとも天報星になる宿命を陰陽で分けてみた。
 
余談だが、男性アイドルグループ「King & Prince」のメンバー岩橋さんと、昭和時代の美人女優水野久美さんが同じ干支の宿命になっている。
これは年齢が60歳違いで誕生日が近いと起こる現象で、宿命が60干支(60年周期)で成り立っているための周期的一致になる。時代も年齢も性別もまったく違う二人だが、仔細に二人を見て行けば、どこかに類似点はあるように思う。
 
3支天報星では、「子」しかヒットしなかった。
どの人も冬生まれの水過多という特徴があるために、身体を使う事と天報星の無から有を生むという創造力とが共通している。
 
・岩橋玄樹(1996/12/17-)
 
岩橋さんは『4歳から中学3年生まで野球をしていて』、昨年夏には、プロ野球イースタン・リーグ「巨人VS楽天」で始球式を務め、剛速球を披露して周囲を驚かせたという記事もあった。
 
芸能の世界自体が非現実的な想像、創造の世界ということで、そこは居場所になるだろう。
また、天報星×3が現実を生きる難しさとして、『2018年10月に放送されたドキュメンタリー番組「RIDE ON TIME?時が奏でるリアルストーリー?」でパニック障害を患っていることを明かしていたが、同月26日、治療に専念するため、11月初旬から休養することを発表した。 』とあった。
 
自我薄(日干が陰陽ともに他にない)で、自分を制御する(車騎星牽牛星)もなく、目の前の現実を作って行く司禄星×3だと、天報星の胎内で自由に変遷するエネルギーとは大きくかけ離れてしまう。
 
気持ちは自由自在に動けと言われているのに、司禄星は目の前の現実を積み重ねろという。野球のように打ち込める現実世界があれば、それを日々やって行くことで宿命は機能するが、野球以外の当たり前の日常生活を作って行こうとすると、この矛盾の中で天報星は自由に動けないジレンマに陥るだろう。
 
その時に、自我が強ければ、自分の目標を描いてそこに向かってエネルギーを稼働することができるが、自我薄はそれが難しくて、内向する気弱な自我に悩まされることも出てくる。
寡欲で子供のような純粋な心の持ち主だと思う。
 
自我量は自己欲求の大きさと比例する。全体の7%の質量しかない自我からは、我欲が生まれにくい。本能的なことは別にして、現実欲で人生を作ることができない。
また、自我は防御本能でもある。自分を守る術を持たないので、外に対して強い自己主張もできない。特に若い時は気弱な少年になる人が多い。
これも、強気で生きて行くべき異常干支戊子とは矛盾する。
 
『インタビューでは「はっきり言うと、僕、パニック障害というものとずっと闘って来て」と自身の病を告白。小学生の頃にはいじめにも遭っていたといい、「逃げられないような立場だったり、もうどうしていいかわからなくなると自分の感情のコントロールがわからなくなって。」』
 
という記事があった。自我の弱さと、ガード力のない宿命の表れのように思う。
そして、追い込まれると異常干支は暗合する危険が生まれる。
戊子本体は起こりにくいが、月支、年支にも暗合干があって、しかも一つしかないので現実ではない時間帯へと持っていかれることも起こりうるだろう。
 
これをどう防ぐのか。
天報星は一度ニュートラル(無)へ戻ることが一つの対処法。
現実的には、問題を離れて一度休む。もともとそこは居場所ではない、通過点だと考える。天報星3つならすべてが通過点となり安住を求めてもかなわない結果になる。
その前段階として、岩橋さんのように休養宣言することが大事。特に芸能人は次々と仕事に追われて休めなくなると、身体が悲鳴を上げて、精神を病む人も出てくる。
 
もう一つは、創造的(創造的)な世界の住人になる事。そのために天報星には、クリエイティブな才能が与えられている。
役者は自我薄にとっても悪くない。自分以外の自分になることで、自分を脱皮することができる。できるだけ自分とかけ離れていたほうがいい。
スピードと非現実という意味では、ゲームやスポーツの世界も安定に役立つ。
 
同じ宿命になる水野さんは、女優だが、東宝映画「怪獣大戦争」(1965)でX星人の美女として人気が出た。本人も『若い頃からどこかはみ出したような役を演じるのが好き』と語っていて、20代の頃には怪獣映画に多数出演している。
晩年にも『「また特撮映画に出演したい」と発言したことから、2002年の『ゴジラ×メカゴジラ』に出演』している。
 
初めに籍を置いた松竹では『(お人形さんのような)主役はいりません。(個性を出せるような)準主役で結構。』と発言して、仕事が来なくなった経緯があり、1958年には東宝へと移籍した。当時は「恩ある松竹を裏切った」と思わぬ大バッシングを受けることにもなった。天報星の言動は、誤解されるようになっているとも言える。
 
また、『長男を妊娠中に麻雀に熱中して前屈みになって子宮を圧迫して2ヵ月入院。』というエピソードもある。麻雀とかゲームに熱中する天報星はよくみかける。これはこれで安定剤。ただ、行き過ぎると必ず反動が来る。
 
水野さんは『1964年に俳優の山本學と結婚するが後に離婚。1973年にC.A.Lプロデューサーの五十嵐通夫と再婚した(1999年に死別)。五十嵐との長男(一人息子)は元俳優(現・司会業)の水野純一。純一とは『ゴジラ×メカゴジラ』に親子で出演している。 』
女性の場合、結婚が難しいというのは、あるように思う。
 
・芳賀友也(1984年12月20日 -)さんは新体操選手・俳優。
『俳優をこなしながら、2011年から2015年まで、アクション・アクロバットスタジオの「つばさ基地」にて講師を務めていた。現在は、USJのパフォーマーとして活動している』
身体と創造の世界というこの宿命に合った生き方をしている。
 
また、25・戊子には、教育者的な要素があって、人を指導育成することも役割の一つになる。
 
・エスパー伊東(1960年12月26日 - )さんは、お笑い芸人、画家。
 『芸歴は長く、一時期電撃ネットワークと一緒に体を張ったパフォーマンスをしていたことがあり、現在もライブなどで共演することがある。結婚式余興の営業で、全国各地を回っている。』
 
エスパーさんのお笑い芸はまさに身体の芸。画家については、正式に本業としているようでもなく、『「めちゃイケ」などのテレビ番組でも、何度かエスパー伊東さんが書いた絵が紹介されています。その度に出演者や視聴者を驚かせてきました。』と紹介されていた。
芸能界を引退したら画家になるという思いがあるようだ。
 
『2018年12月22日、自身のブログでケガの治療に専念するため2018年12月末日を以って芸能界を引退すると発表した。』が、これはブログ制作者とのやり取りミスで、実際は休業という事だった。
天報星には誤解と休息がつきものという意味ではそれらしい出来事だった。
 
陰干の天報星は次回に。
 
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