★宿命生月中殺+日月干合+日月害の女性の結婚
 
ここから出発した今回の寄り道。
竹内さんは、今現在、二度目の結婚の最中。同じ宿命の表の中では、離婚再婚は竹内さんだけ。
 
最初の結婚は中村獅童さん。
 
干合(41→5)しても領域図は変化せず、離れたまま。
16-46の納音縁は、1気同士(卯酉)の納音で強く出る。酉(中村さん)が強く、卯(竹内さん)が打たれる形。
 
中村さんの辛調舒星(個人感情)が竹内さんの乙石門星(偏自我)を激剋。
お互いに主星同士なので、打たれる竹内さんは徐々に心に圧迫を覚えるようになる。
初期では、中村さんの言動が竹内さんの役者自我を変化させて、自分が変われるような気持になる。
 
納音や天剋地冲の相性は、だいたい初期に刺激があって、プラスに働く感覚を得るが、持続力はない。部分的には、人生の変化期に出会う相手。
 
打たれる側が仕事を持っていて、自立的に生きていると、主星へのプレッシャーは圧迫感が強くなって耐えられなくなる。
 
41-46の干合は地支が支合。日干支同士も半会で盛り上がり感はある。
12支相性は月支以外は非常に良い。
それは救いになるが、結婚生活は中村さんに竹内さんが従うことで成り立つ。
 
 
『竹内が獅童と電撃結婚したのは2005年6月。映画で共演し、撮影開始からわずか半年で妊娠。結婚発表のひと月後に入籍し、5か月後には長男を出産した。超スピードできちゃった婚は世間を驚かせた。』
 
子供ができると、干合(己)の夫は消えて地支の戊に入る。子供と干合する形になるので、子供は大事。夫に変わって、執着の対象が子供に移る。この干合害は子供の言うことを受け入れて行く母になる。
 
夫は父の場所に入るが、父のそばにいる母(癸)は、夫と干合している女性。
子供ができると夫に浮気の可能性がある。
仕事場の夫(戊)も直下に壬(夫から見ると禄存星妻)がいて、これも外に恋人ができやすい形。
 
『長男出産から1年もたたないうちに離婚騒動が持ち上がる。2006年7月、獅童が酒気帯び運転で検挙され、その際助手席に当時女優だった女性が同乗していたことも発覚した。』
 
ということも起こる。
中村さんの宿命では母干がなく、年支の癸に母が入る。
この癸は、妻の正干。竹内さんは義母がいると、妻の座に座ることはできずに、日支の壬(偏妻)として生活する。妻と母の関係は半会なので、中村さんとしては当然妻と母が仲良くしてくれることを願う。
 
ここで、竹内さんの日月の害が邪魔をする。歌舞伎界というしきたりと秩序を重んじる世界では、害はすべてを自然に需要はできないだろう。意識して、まるで支合のように生活を言われるままに作って行かなければならない。義母に従い、夫が望む家庭を作ることは、日居天中殺+日月害には無理。続ければ「病む」という流れに入る。
 
その意味では、もっともふさわしくない結婚をしてしまったことになる。
 
『離婚騒動の後、竹内はまだ1才にもならない息子を連れて家を出た。条件がなかなか折り合わず、ようやく離婚が成立したのは2008年2月。親権は竹内が持つことになった。』
 
それから、11年経過した今年、竹内さんは再婚する。
 
『女優の竹内結子さんが、同じ事務所の後輩俳優中林大樹と結婚することが明らかになりました。中村獅童さんとは全く違うタイプのイケメンです。離婚から11年たっての再婚ですね。』
 
日居天中殺同士の結婚! 男性が5歳年下というのはお互いにプラス材料。
干合と大半会縁があって、領域図の重なり方が見事。
いつも一緒にいることが相性図と現実の一致になる。
交際発覚から数か月でのスピード婚もうなづける相性の良さ。
 
中林さんは正妻が日支にいて、月支の偏妻と半会で一つになる。気持が大事で、意にそぐわない結婚はしない宿命。
 
 
気の相性もよく、三連つながりもあって、好相性の二人。
問題は、良すぎる相性とぴったりの領域図。
 
年齢は下でも、日月半会の中林さんが主導権を取る必要がある。
それも、これまでみてきたような、竹内さんを活かすことを目的とした主導権の発動が大事。それができるかどうか。その意味では、年上の大女優を妻にした年下の夫という位置がそれを可能にするような気がする。
 
自分が売れてきた時が最も危険な時期になる。中林さんは自分がスターになることよりも、竹内さんを支える夫役を作れるかどうか。
 
竹内さんの宿命の夫浮気不安は消えることはないが、再婚夫は戊が定位置になるので、偏夫の違和感は消える。中林さんの宿命に浮気リスクが少ないので、それほど心配はなさそう。領域図の重なりのように、できるだけ二人が一緒にいられる時間を作れるかどうかが最大の問題。すれ違いが多くなると、相性の良さが裏目になる。
 
日居天中殺同士の結婚という共通項は、自分たちだけの世界を創るので、通常は現実からの無自覚な乖離が起こるが、女優、俳優という世界にいれば、乖離も大きな意味はもたないだろう。
 
竹内さんがいかに気楽に、子育てと女優を両立できるか、それを中村さんが自分の意志で応援できるかどうか。この夫婦の未来は、そこにかかってくる。