精神を病んだ52人の日干支のエネルギー「天馳星」

 

天馳星を持つ日干支は4つと少ないので、天馳星=病みやすい、は他の干支よりもいえる。(自分の干支を知らない人は、『算命学 無料鑑定』で検索。誕生日を入力すれば、干支と星の説明をしてくれるサイトがいくつか出てくる)。

 

21甲申  22乙酉  27庚寅  28辛卯

 

この4つは、いずれも午未天中殺グループ。目上運がいいといわれるグループに属している。逆に考えると、目上の庇護が必要だということ。

 

27庚寅で観たが、干(精神)と支(現実)の気質が正反対。思い通りの現実を作れない干支。ただ、本人はそんなことは知らずに現実を生きるので、現実にうまく適応できない自分に悩む。

この4つの干支の人は、大なり小なり、現実を当たり前に生きることの難しさを感じてきていると思う

 

天馳星は「気が陰の極に達して、宇宙空間(無の世界)と一体となった星」。

時間も空間もない世界を、自由自在に飛翔するエネルギー。

時間(現実)も空間(社会性)も持たないで、現実を生きて行くことになり、それだけでも、社会への適合の難しさが暗示されている。時間と空間の縛りが苦手。

 

リストでは芸能人が多いが、バーチャルな世界である芸能界は、天馳星としては生きやすい世界になると思えるが、実際は、組織があり、シナリオがあり、それはそれで現実を勝手に離れることはできない囲いになる。天馳星は囲われること、制服を着ることが苦手。

 

本人は、自由に演じ、才能を発揮し、その部分では天馳星らしい生き方が出来るが、時間に縛られ、芸能界(組織)という社会性(空間)を課せられ、いつの間にか、自分を見失ってしまうことはある。

 

天馳星は自分で現実を作れない代わりに、現実への適応力は高い。どんな環境にも溶け込むことはできるが、そこでは、ただ「存在」するだけで、現実から満たされるものは極めて少ない。自分が属する現実社会における「自分」を省みた時に、自分の存在感の希薄さに愕然とすることはあるだろう。

「自分が存在すること」に対する「懐疑」と「不安」を本性としてもっている。

 

その時に、もっと努力しなければと思うと、無意味な世界で不本意な努力を重ねることになって、自分を見失う=病む、ことも起こる。

 

現実を生きる天馳星には、人依存、お金依存はついて回る。それは必要な土台であり、それゆえの、人執着、お金執着も起こる。

それは、当然としても、それが外された時(支えを失った時)、立っていられなくなるような不安に襲われたりもする。

 

天馳星は、自由に生きられることが最大。

組織や現実味の強い世界にいるほど、自分らしくない生き方を強いられていることになる。そのことに気が付いた時は手遅れもある。

芸術や学問だけでなく、旅行、ドライブ、ゲームや映画といった、自分が居心地の良い非現実世界や移動できる手段を持つことが、息をするためには必要なのだと思う。