キルミーアゲイン。面白かった。
劇団鹿殺し キルミーアゲインを観てきた話の続き内容に触れた感想です。まず、『キルミーアゲイン』という重そうなタイトル。このビジュアル。ちょっと構えてしまいます。あらすじを読むと、劇中に演劇のシーンがあるという。そしてどうやら過去と現在が交差するっぽい。過去と現在が交差する劇には若干のトラウマ(某安田章大主演某ジュリエット通り)があり寝込むレベルに難しかったので、余計に身構えてしまいました。でも、『喜劇』。そこだけを頼りに挑みました。が。すべて杞憂に終わりました。すっごーーーいわかりやすかった。そして、すっごくすっごくすっごくすっごく面白かった。このご時世、本当はいけないのかもしれませんが、声を出して笑いました。『マスクの中でニマニマ』に抑えられなかったです。高校生がスカートめくりしたり、『興奮してうんこ漏れそう!』ってイケメン真田佑馬に言わせたり。アンダー・ザ・シーのパロかと思ったら急に民衆の歌にかわったり。おニャン子クラブの歌のミックスかと思ったら急に欅坂の歌になったり。ほぼ厳ついオトコたちで構成されてるアイドルグループ『おニン魚クラブ』だったり。真田佑馬演じる藪中くんの脚本は、最後必ずハラワタがでてくる。喜劇にするっていいながらも、なぜか最後はハラワタ。あ、ハラワタで長縄跳びをするあたりが喜劇なのか?とにかく全力でばかばかしくて、でも、面白い!暗転中もワイワイしてて「暗転中は静かに!」「シーっ!」「シーっがうるせえよ」と、笑いに変えるのはズルい。でも、バカバカしいだけではなく、ダム建設の反対運動の一環として、お芝居をするため集まった村人たちはそれぞれ夢を諦めたり、妥協をしたりして一見ちょっとハンパだったり無気力だったりっていう人間っぽいのですが、実は17年前に村で起こった水害で、仲間、家族を失ったことにより、それぞれ深い傷を抱えてた人たちでした。過去の描写を背景にそれぞれの過去を独白するシーンが、なんとも切なかったです。何の感情もなくなり、物語をみているかのような俯瞰な人生だった人。現実から逃げてずっと物語の中で生きてきた人。忘れたくて、村を離れた人。自分だけは忘れてはいけないと村に残ってずっと背負ってきた人。自分があのとき何か違うアクションを起こせてたなら、彼らは助かったかもしれない。ずっと謝りたかった。と。独白のあと、背景だった過去の描写。つまり亡くなった仲間と、大人になった現在の人間が交わります。卒業式直前、高校生のまま亡くなった仲間に「いまさら、おせーよ」「しっかりしろ、おっさん」「大人でしょ!」しっかり生きろと背中を押されるんですが、もうここでわたくし涙腺崩壊でした。(泣いてるのバレないように拭わずマスクの中へ垂れ流しです)人魚は300年と長生きするけど、死んだら記憶に残らない。魂も残らない。ただ泡となる。人は寿命は短いけど、死んでも魂と思い出や記憶が残る。だから、及川やまめちゃん(人魚)は、ずっと人間になりたいと言っていた。友達や思い出が欲しいと言っていた。藪中(真田佑馬)を庇って柱の下敷きになり命を落としたやまめちゃん。その瞬間、他の人からはやまめちゃんの記憶が一切消えるのだけど、藪中だけは覚えていた。このシーンも、悲しかったけど、胸にじーーんときました。キルミーアゲイン、とは。もともと高校時代に藪中が初めて書いた脚本が『もう一度殺してちょんまげ』恋愛などは実体験できるけど、死は演劇でしか体験できない。板の上なら何度だって生まれ変われる、ということ。高校時代、舞台の上で死んだ藪中。ほんとは斬られる役だった友人河本。ダム建設反対の公演が大成功したあと、ふたりで劇場たにし座でもういちどそのシーンを演り、今度はお互いを斬り、ハラワタをだし(笑)2人で倒れ、生まれ変わり、また歩き出す。ダム建設は止められず、たにし座は取り壊されますが、ちゃんと17年前の悲劇を受け止めて進むことができそうな、望みあるラストでした。ああ、よかった。すっごーーーいすき。真田佑馬くん、とても良い役でした。そして上手かった。パワフルでした。かっこよかった!!!!最後にチラッとしか書きませんでしたが、藪中の友人の河本役、劇団代表である丸尾丸一郎氏が渋くてかっこよかったです。そして、やまめちゃんを演じた座長の菜月チョビさん。歌声がすごい。少年みたいな少女みたいな中世的で、子供みたいだし、ちょっと老人にもみえるし、年齢不詳、の不思議な存在感。釘付けでした。真田佑馬くん目的だったけど、この先の鹿殺しさんの公演も観に行きたいと思いました。楽しかった!一回の観劇では物足りず、一般枠でもう一度観劇してきました。お友達を急遽お誘いして。急なお誘いなのに、いきます!と快く乗ってくれて。面白かったーーと、同じ感想をもってくれて嬉しかった。久々のご飯もビールも美味しかったですね♪ありがとうございました。(私信)貧乏侍トリオが何故か竜宮城で歌い出す。ウロコを脱いでキスしようー♪この曲が頭から離れません可愛い可愛い真田佑馬のお人魚。引用 マイナビニュース真田佑馬&梅津瑞樹、人魚姿でアイドルに!? 劇団鹿殺し『キルミーアゲイン』開幕劇団鹿殺し 活動20周年記念公演『キルミーアゲイン'21 』の公開ゲネプロが30日に東京・紀伊國屋ホールで行われた。news.mynavi.jpあーーー可愛いかった!あしたは東京千秋楽。満席らしいですが、配信があります。買っちゃおーかな。キルミーアゲイン'21|劇団鹿殺し劇団鹿殺し、活動20周年の幕開けを飾る、渾身の王道音楽劇。今秋 紀伊國屋ホール&IMPホールに蘇る!shika564.com