blue witch's magic

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blue witch's magicのブログです
作品を主にご紹介しますが徒然なるまま綴っていきます

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このシリーズで何度も言ってきたけど明治時代から大して変わらない教育システムでやってきた日本

五教科で高得点を取れれば道が開けると信じて頑張っても卒業後に社会とミスマッチを起こして自立に失敗するというケースが日本中で起こってるのよね

こうした同じ基準で人を評価するやり方では柔軟な視点も育たない


みんなと同じでないと不安で枠から外れた人を白い目で見て異質として排除


五教科の暗記に力を入れて競争にさらされてきた私たち日本人は他者を受け入れる共感性を育む訓練が圧倒的に足りないのよ


学校でも会社でもどこでもいじめの根本的理由はコレに起因するでしょうね

少し前に道徳の授業に力を入れようとかニュースになってたけど、この日本の教育システムを一から作り替えないと真の解決にはならないわ


そんな劣悪な日本教育を受けて大人になった人たちが会社の上司なり、交際相手や配偶者なり、友だちなりにいるわけだけど、自分と同じ考え方や規範を相手に要求する人っているわよね

ひどいケースはモラハラってとこかしら

それとネットでの誹謗中傷


どれもこれも共感性が育ってない負の産物だと思うわ


これからの教育が目指す方向は言うまでもなく、子どもの特性を最大限に生かし、どの子も社会に出たときに困らないようにする教育

つまり自立できる教育よ

自立を阻む教育はもう辞めろ!
犠牲者をこれ以上だすな!!

この本の著者のいう真の学力とは

課題を理解し

解決する方法を考え

情報を収集し

意見を交換し

判断を下し

実行し

その結果を検討し

それを報告し

議論し

深めていくこと

そしてそれを繰り返しながら学んでいく力のことを言うのよ



どう?
こんなこと誰が教えてくれた?

どこで訓練できた?

これらが備わった大人が果たしてこの国にどれくらいいる?


実のところこの本が世に出たのは2010年なのよ

10年経ったけど日本の教育システムは大きく変わった?


変わってないわよね

ますます世界との差が開いただけよね

残念ながら一年半後の娘の小学校入学までに教育革命なんか起こりそうにないわ


でも親として日本の教育がいかに劣悪かは知っているか知っていないかの差はかなり大きいでしょうね


おかしいのは五教科主義の暗記型学習だけじゃなく

大学の教育学部をでた他の業界や価値観を知らない教師だけが子どもを教育するということ

そんな視野の狭い教師たちに従順な子どもが良い生徒だと評価されるということ

下級生や上級生との関わりはあまり持たず、狭い部屋に同じ年齢の子たちだけで毎日過ごさせるということ


どれもこれも当たり前だと思って生きてきたけど考えてみれば変だわ

こんなんで自立できるわけがないじゃない



学校がどういう場所だったのか、大人になっても続いてたこの息苦しさの正体がなんなのかを知ることができて本当に良かった

表向きは図書館で面白そうな本を読むのが好きな私

でも真の姿は何か知らなくてはいけない気がして暗闇の中で指先を血まみれにしながら壁をかきむしるような気持ちで本を物色してたのよ


この本を探すために私は空き時間に図書館に通いつめてたのかもしれないと思えるほど良い本だった


子育て中の人だけでなく、この国の人を教育する立場の人全員に自信をもってオススメできる本よ

このブログで紹介しきれなかった内容もたくさんあるから興味を持ってくださった方は是非

そんなわけで『私はコレだった』

完!!!

長かった~
でもおもしろかったわ