現在、この世界にはさまざなな未来の予言や予知に関する情報があります。

「〜年には〜が起きる」などといったものです。

それらはポジティブなものもあれば、ネガティブなものもあります。

なぜ、このような未来に関する予知、予告、予言といったものをあなたは見ているのか?

 

なぜ、あなたの世界にそういったものが映し出されているのでしょうか?



これは、表層的には、そのような予言を見ることによって、

「予言のようにポジティブな未来に向かうように生きよう」

「予言のようなネガティブな未来にならないように選択しよう」

「予言のようにネガティブ体験、ポジティブ体験をする者に分かれるなら、自分はポジティブ側に行こう」

などなど、さまざまな思考や感情があなたの中に浮かび、人生の選択にポジティブであれネガティブであれ、影響を与えるということが言えるでしょう。

あるいは、予言をポジティブに活用し、より良い未来に進むためだ、という言い方もできるかもしれません。

 



けれど、私たちはあなたに、もっと根本的な理由と原因をお伝えします。

 

あなたが「未来に関する予言、予告、予知」を目にする理由とは、あなたの中に「未来が分からないことに対する無意識の恐怖心や不安があるため」なのです。

その予言がポジティブ、ネガティブどちらの内容であれ、未来を予告する情報を目撃する背後には、「未来は分からない」という状態を恐れる心理が隠されています。

 

 

 

宇宙の真理の観点から語ると、実際にはいかなる未来予言も有効ではありません。


自我の意識は、一瞬先の未来も決して「知ること」ができないようになっています。
 

 

けれどもあなたの現実には、未来を予言する存在が映し出されているでしょう。

しかも、その予言が「確かに当たった」という現実すら映し出していることでしょう。


あなたの自我に「未来が分からないことを恐れる」という意識が残っている限り、あなたはこのような、当たったり当たらなかったりする予言や、ネガティブだったりポジティブだったりする、さまざまな未来予言を、あなたの世界に映し出しつづけます。

未来が未知であることに恐れを抱いているとき、あなたは「今」に安住していないのです。

 

 

逆説的には、あなたが真から「今」に安住するようになり、「分からない」ということを受け入れたとき、あなたは「未来の予言」に関する情報を目にしても、思考や感情がざわついたり、ポジティブに感じたりネガティブに感じたりといった「心の揺れ」が発生しないようになってゆくでしょう。

そうこうするうちに、やがては、あなたの生きる世界に「未来予言」という情報自体が存在しない状態となってゆきます。

 

 

 

真から悟り、覚醒し、目を覚まして生きる者は、「今」に至福と共に安住し、未来に不安を抱かなくなるので、いかなる未来予言も必要なくなるのです。

今、あなたが未来に関する予言を目にしているなら、自己の内側の不安をしっかり見つめるとよいでしょう。

しっかり内観して見つめていると、次第に不安は小さくなって消えてゆきます。