このブログ開始のきっかけとなった 「家を建てる編」。

家を建ててから、早くも 16年経ちました。

 

16年前は祖父や祖母も元気だったのですが、

祖母は入院中でおそらくあと数日の命。

祖父も足腰がかなり弱ってしまいました。

 

先日祖母は急激な状態悪化で、そのまま亡くなってもおかしくない状態でした。

しかし、少し持ち直したおかげで、気持ちの整理を付けることができました。

あのままお別れも言えずに亡くなっていたら、

後悔の念が絶えず、立ち直れなかったかもしれません。

 

私の両親は共働きでした。

祖母は生まれた時から、傍にいて育ててくれました。

いつも心配してくれて、何があっても私の味方でした。

 

最後は認知症を患ったのですが、私のことは最後まで覚えていてくれました。

 

バイク通勤で、夕方に雨が降った日は、

あの子は帰ってこれるのか?迎えに行かなくて大丈夫なのか?

平日なのに家にいるのは、体を悪くしたんじゃないか?

夜になっても家に電気が付かないけど、何かあったんじゃないか?

出張って言っていたけど、ちゃんと新幹線に乗れるのか?

駅までは送っていかなくていいのか?

母に言っていたそうです。

 

保育園には毎日、私は行きたくないと泣いて祖母を困らせていました。

きっと祖母の中では、私はずっと小さな子供のままなのでしょうね。

 

心配をかけた分、たくさん困らせた分

忘れたくても、忘れられなかったのかもしれません。

 

 

祖母と行った場所、祖母が手を振ってくれていた場所、祖母がいつも見ていた景色。

 

 

祖母が入院してから、気持ちの整理をするために色々行ってきました。

祖母のいない世界で私は生きたことがありません。

これからの人生は不安です。

 

 

それでも、保育園の時のように祖母を困らせるといけないので

しっかりと前を向いて生きていきます。

 

私の心が潰れないよう、

私の気持ちの整理を付ける時間を作るために

自分の体はしんどいにも関わらず、

最後まで祖母は私のことを考えて、

頑張ってくれたのですね。

 

そのおかげで、ベッドサイドで「ありがとう」を伝えることができました。

時間が許す限り会いに行って「ありがとう」を伝えようと思っています。

 

ばあさんが心配しないように、

ばあさんの自慢できる孫になれるように、

これからの人生歩んでいきます。

 

本当にありがとう。