身を屈して、分を守り、天の時を待つ。

                      ~ 劉備~




月末。





リーダーとして報告書作成や会議の構成を練ったりしながら

個人作業の勉強もこなす毎日。





エイジの疲労も限りなく限界に近かったが、

サブリーリーダーのタツヤはとうにオーバーヒートしていたようだ。





他のメンバーの大半が帰社した

部屋で2人は時間に追われながらPCのキーボードを叩いていた。





「はあ。なんとか納期には間に合ったな。報告書。」




「俺らなんも成長してへんな…。

この報告書なんやねん…全然駄目やん…。」




「まあ仕様がないだろ。時間には出せたし。次の対策考えよ。」




「…。」




「おい!タツヤ!!聞いてんの!?」




タツヤはエイジの言葉を無視し、

部屋の外へ出て行った。




まるで魂が抜けたような表情で。





やばいな。。。






エイジは急いでタツヤの後を追うため

部屋を出た。





そこには既にタツヤの姿はなかった。





ひとり残されたエイジは

周りの壁が急に狭まってくるのを感じていた。




ああ。

また胃がキリキリしてきた。。。




なんなんだ!?

この泣ける状況は???




エイジは唇を必死にかみ締めながら

感情の波が過ぎ去るのをだだじっと待っていた。




部屋を出た人気のない廊下は

これからつづく苦難の道のりを示していたのかもしれない。





→つづく