こんばんは
紅葉がとてもきれいです。


昨日のこと。
お出かけ先から家に帰っていたら、何やら視界にジャーマンシェパードの姿。
赤信号になったので、窓からジーッと見ていたら、他にも制服を着た人に連れられた大型犬の姿が目そして周りにはちょっとした人だかり。

すぐに近くの駐車場に停めて行きました。
働く犬が来てくれていたようで、催しがあったようでした。

さっそくジャーマンシェパード君の頭を撫ぜさせてもらいました。頭の骨の感じ、背中から前足の隆起、凛々しい眼と硬い毛の感じ。
懐かしい。と、鼻の奥がツンとしていました。

もう、こんな風に触れなくなって2年になりました。私の心に出来たすき間は2年経っても癒されることも塞がることもなく、現実を否定しているんだなって思いました。
17年、よく生きてくれました。
市から賞ももらって、立派でした。

最後のとき、自宅に火葬車を呼びました。
どうしても、他の犬種と一緒に火葬したくなかった。
躯を母が抱いてから、父を先頭にし母、きょうだい、私と一列で玄関を出ました。
星のきれいな夜で、私は火葬車のそばでただまっすぐ空に昇れるよう祈っていました。
火葬が終わって亡骸に会うと、病気で弱っていた部分だけが黒く骨に残っていて、辛かったです。
こんなに辛いものかとしばらくは、一人散歩に出ては、これは嘘できっとその辺りを歩いているに違いないと探し回りました。

でも、今になってもやっぱり姿は見えません。
もういない と心で、わかってないんです。

犬たちの働きぶりを堪能し、ジャーマンシェパード君にも別れを告げ帰り道

「私は、もう犬は飼わないと思う。」
と言うと
「わからんで。」
と言われました。
もしかしたら、この先この心のすき間がある現実を受け入れられたら違うのかな。

でも、やっぱり私はもう犬は飼わないし飼えないかなぁと思いました。
楽しいお出かけの帰りに、ちょっとしんみりしたそんなお休みでしたもみじ