日本橋三越カルチャーサロンの日本酒講座で講師をしていますが、

11月下旬、恵比寿にあるハレガストロノミアで、

発酵イタリアン×日本酒のペアリング会を主催しました。

 

 

 

 

高山直一シェフは、様々な和の発酵調味料を巧みに使った

独創的な料理を作られますが、数年前から日本酒にも興味を持たれ、

今では店内の冷蔵庫には酒屋のように日本酒がずらり!!

 

酒器も取り揃えがあるので、とても有難いんです。

 

日本酒のテーマをどうしようか考えましたが、

10.11月と福島県の日本酒プロジェクトで一週間ほど福島で

仕事をしたご縁もあり(詳細はまた後日!)、

今回は福島県の日本酒で取り揃えることに。

 

 

福島は美味しい銘柄ばかりでセレクトに悩みましたが、

料理メニューからイメージしつつ、幅広い味わい、

ストーリーを伝えたくて、浜通り、中通り、会津から、

こちらのラインナップに決定音譜

 

・奈良萬 純米吟醸斗瓶囲い

・ぷくぷく醸造のホップサケ 8hops

・石背 純米酒

・会津娘 芳醇純米生酒 おりがらみ 新酒

・口万 純米吟醸

・にいだぐらんくりゅ

・一生幸福 純米酒 出羽燦々

・本みりん 黄金蜜酒

 

鈴木酒造店の本みりんは、高山シェフからのサプライズサービスでしたが、

デザートの焼き菓子盛り合わせに合わせましたよ。

 

 

奈良萬は、今年の全国新酒鑑評会用に造った候補のお酒で、ほぼ非売品。

蔵にまだ数本眠っている、とのことで、

貴重な一本を東海林社長よりお送りいただきました。

 

 

 

 

ぷくぷく醸造は、今年設立したばかりの

福島県の南相馬を拠点とするファントムブルワリー。

クラフトビールの文化と技術を掛け合わせた、クラフトサケを造っています。

 

 

代表の立川哲之さんは、お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やそうと模索中。

これからの展開も応援していきたいですね。

ホップの香りが楽しいお酒です音譜

 

石背(いわせ)は、実は、廣戸川の地元限定酒。

天栄村産のコシヒカリを原料米に造られていて、

都内ではまずお目見えしないこともあり、

皆さんに知っていただきたくて音譜

 

 

会津娘も、しぼりたての新酒を

いち早く蔵から高橋社長がお送りくださいました。

 

地元会津若松の風と土の薫りを味わいの中に表現したいと、

土産土法の酒造りに取り組んでいます。

おりがらみの新酒、フレッシュで美味しかったラブラブ

 

 

にいだぐらんくりゅは、仁井田本家の目指す酒造りの最高峰のお酒。

 

「十六代目」が植えた自社山の杉材で木桶をつくり、

その木桶で現社長「十七代目」の考案した「しぜんしゅ」を、

自社田での自然栽培米雄町、蔵の天然水、

蔵の微生物のみの、きもと造りで醸しています。

 

 

 そしてボトルデザインは「十九代目」候補が森をテーマに描いたもの。

代々紡がれていくストーリーが伝わる一本ですね。

 

お酒をしぼった後、再び仕込んだ木桶で生熟させ、

より奥行きのある複雑な味わいが楽しめ、料理との相性もぴったりでしたよラブラブ

 

 

 

口万の純米吟醸は、サプライズの一本!!

ちょうど南会津にある酒蔵にお伺いしたばかりだったので、

その様子も合わせてお伝えしました。

 

星社長はじめ蔵人の皆様もお元気で、お会い出来て嬉しかった音譜

 

 

 

そして「一生幸福」を造る鈴木酒造店は、山形県長井市にある酒蔵。

もともと浪江町の海沿いにあり、震災で大きな影響を受け山形に移っています。

 

 

いつか浪江町でもまた酒を造りたい、という強い想いをお持ちでしたが、

その想いが叶い、今年浪江町にできた道の駅の一角に、酒蔵が再生しました。

(そちらもまた後日、レポートしますね)

 

 

 

 

全部で8種類のお酒に、高山シェフの発酵イタリアンのペアリング、

ご参加の皆様も大変満足いただけたようで嬉しかった音譜

 

福島の個性に富んだ日本酒の美味しさも存分に感じていただきました。

 

 

次回は、3月11日にナポリピッツアと日本酒の

ペアリングを楽しむ会を企画しているので、

ご興味ある方はぜひ、ご一緒しましょうニコ