奈良県酒造組合で企画されている『奈良酒』
解説動画のナレーション収録を終えた後、
大阪から奈良県御所市にある、風の森醸造元、油長酒造へ。
 
道中目の前に現れたのは、虹虹

 

 

雨が降っていたわけでもないのですが…、
幸運が訪れる予兆とも言われている虹、何だか歓迎されている様で嬉しいですね音譜

 

 

油長酒造は2度目の訪問ですが、前回にはなかった試みも色々されていて…。
そのうちの一つが、GINの製造。

 

 

古民家のような入口ですが…、中に入ると、そこは大和蒸留所。

 

コンパクトなスペースで、奈良県産の大和橘を使ったGINなど造られています。

 

蒸留所長の板床直輝さんがいらっしゃいました。
 
お土産に、奈良県産のいちご、あすかルビーを使った
KIKKA GINをいただきましたよ。

 

 

いちごのGINは初めて!どんなお味かとっても楽しみラブラブ
 
2階は応接室になっていて、山本社長のお父様の代から収集されている
お酒にまつわる文献が沢山!興味深い資料、じっくり読んでみたいですね…。

 

 

 

山本さんの著書、風の森を醸す、も頂戴したので、こちらも楽しみに拝読します!!

 

 

 

 

こちらは、仕込み水の井戸。

 

240mg/ℓの超硬水!!

 

ここまで硬度が高いことで、風の森のまろやかなテクスチャーを

表現できている、と山本社長。 自然の恵みに感謝ですね…!

 

また、甕仕込のお酒『水端』を造っている蔵がこちら。

 

 

 

ご先祖が初めて酒造りを始めた時の蔵が、ここなのだそう。
蔵の屋根には、木桶、そしてなんとチロリまで!!

 

 

これも、当時あったものをそのまま再現したそう。
ご先祖様も、酒造りから飲み手の想いまで大切にされていたのでしょうね…。
 
蔵の中は、こちらもとてもコンパクト。
麹室もこの広さ。

 

 

こちらは、搾る機械

 

信楽焼の甕には醪が入っていて、現在は御酒之日記に記載されている、
正暦寺での夏仕込みの製法を再現。

 

 

 

なんと、醪温度は30度!!
特に温度管理を人工的にすることなく、自然の温度に任せて造られています。

 

 

醪に手を近づけてみると、温かみを感じましたよ。
菩提もとならではの独特の香りがありましたが…完成形もいつか頂いてみたい音譜

 

ボトルの形や素材も、素敵ですビックリマーク

 

また、奈良文化研究所とのコラボで、
平城宮跡から出土した木簡に書かれているレシピをもとに、
復元須恵器で古代酒を造る取り組みもされていました。

 

 

 

 

2つの復元須恵器があり、うち一つは赤米で。
赤米のほうが、優しい酸味ある香りに感じられました。
 
歴史ある奈良だからこそできる試みですね。

 

 

 

 

文献を紐解き、現代に再現することで、新たな発見や気づき、
進化、深化への糸口が見つかるのかもしれません。
 
本当に、山本さんのお話は聞けば聞くほど興味を掻き立てられて…!!
 
本当に濃い時間をいただけました。
有難うございました。

 

 

このあとは、8月にオープンしたばかりの酒蔵レストランにお伺いしましたよ。
またレポートしますねニコ