江戸情緒溢れる、奈良井宿の通りを下町の方まで散策。
 
 
地酒を販売している酒屋さんもありましたよ音譜
 
 
 
下町に向かうにつれ、通りも狭くなっていきます。
 
江戸方面へ向かう中山道までガイドさんにご案内いただきました。

 
そして、奈良井宿の通り沿いにある、小坂屋漆器店へ。
工房が併設されていて、見学させていただきました。
 
曲物の職人でいらっしゃる、小島貴幸さん。
元々は漆職人でしたが、木工の後継者がいなくなったことから
木工も手掛けることになり、今は全工程を一人で、一つ一つ手作りで作られています。
 
木曽の曲物は、木工技術と漆塗りの技術が合わさってできるものだそう。
 
小島さんはすべて天然木を使っていますが、弁当箱であれば、
側板はとても貴重な木曽ひのき、蓋板と底板には木曽さわらを使用。
 
さわらは、吸水性や保湿性がいいとのこと。
どんな木をどのように使うか、その見極めも長年の経験から培われたものなのですね。
 
 
 
自然と対話しながらの繊細な作業、ずっと見ていたいくらい…。
 
 
こちらは、片木盆。
神事の際に使われ、一度使用したものは自然に返します。

一番優れていて腐りにくいのは、高野槙(こうやまき)ですが、
とても貴重で高価なものになります。
 
木曽やひのきも素晴らしく、天然木となると数も少なくなりますが、
東北などではその代用として、曲物に杉や松を使っているとのこと。
 
日々自然を相手にしている小島さんのお話は、
普段コンクリートの街に住んでいる者には刺さるものが多くありました…。
 
もっと色々お話伺いたかったですね。
 
小島さん、お人柄が表情からもにじみ出ていて、とても素敵な方でした。
 
一階には売店もありますし、ぜひ訪れてみてください!
 
曲物、木曽堆朱の技法が、次世代にも受け継がれていきますように…。
 
貴重なお話を、ありがとうございましたニコ