11月16日、帝国ホテルにて、一般社団法人刻(TOKI)sake協会設立、新商品発売の
記者発表が開催され、司会をさせていただきました。
 
 
 
刻sakeとは、ビンテージ日本酒のこと。
ワインやウィスキーの世界のように、
時を刻み熟成を経た日本酒の価値創造へのチャレンジとして、
全国の7蔵がその想いを胸にスタートを切りました。
 
 
その協会発足記念として、specialセット『刻の調べ』 が発売となります。
価格はなんと!1セット¥2,020,000ー!!
 
 
 
発足した年、2020年をかけて8本セットで202万円となっています。
 
参加7蔵の日本酒7本、それに一般社団法人 刻SAKE協会の顧問でもある田崎真也さんが、
この7本のお酒をアッサンブラージュした日本酒を合わせて8本のセット!!
 
限定20セットとなりますが、すでに問い合わせも多数来ているとのことですよ。
24日より予約を開始し、抽選で12月上旬から販売されます。
 
 
会見では、協会の常任理事で、長期熟成日本酒バー「酒茶論」オーナーの上野伸弘さんより、
刻SAKEの基準についてなどのお話があり、各蔵よりお酒の解説や想いを伺いました。
田崎真也さんからも、ビンテージ日本酒の可能性についてなどお話いただき、
実際にアッサンブラージュされたお酒のテイスティングも!!
 
私も司会ながらラッキーにも少しご相伴に預かりました…。
 
とてもバランスが良く、上品な香りと滑らかさ、幾重にも重なるビロードのような、
緻密で繊細で高貴な印象を醸し出しているなと感じました。
 
また、増田徳兵衛商店の増田社長より、56年熟成の月の桂をお持ちいただき、
こちらもデキャンタをして皆様に飲んでいただきました。
 
 
56年前というと、ちょうど東京オリンピックが開催された年とのこと!
 
本来であれば、今年開催されるはずだった東京オリンピックで、
この秘蔵酒を開封し楽しむ予定だったそうですが…。
今回、貴重な一本を皆様に披露くださいました。
 
 
当時は、コルク栓のようなもので封がされていたのですね。
 

アルコール度数が高めなこともあってか、
とても凝縮された綺麗な味わいに熟成されていましたよ。
 
マデラ酒のような濃密さで、メイプルやはちみつの風味、濃い口醤油のニュアンスや、
スモーキーさも感じられる、との田崎真也さんのコメントも。
 
日本文学研究者のロバートキャンベルさんからも祝辞をいただきました。
現在、日本酒は新酒、という概念が主流ですが、
江戸時代までは、熟成に価値を見出していたとのこと。
 
江戸時代初期に書かれた「本朝食鑑」には、
「日本酒の新酒と古酒は甕壺(おうこ)に収蔵(おさめ)て、年を経て置くことができる。
三、四、五年を経た酒は味が濃く、香りが美(よ)く最も佳(よ)い。
六、七年から十年を経た酒は味が薄く、気が厚く、色も深濃となり、異香があって尚佳い。」
との記述があります。
 
伝統ある日本酒の熟成文化を世界に広めていくことで、
日本酒の付加価値がさらに高まっていくことと思います。
これからの取り組みにも大注目ですね!!
 
皆さんの、オフショット音譜
 
 
 
 
 
 
 
 
 
新たな門出にご一緒させていただけたこと、大変光栄でした。
 
ありがとうございましたニコ