最近、医療制度が崩壊しかかっているとか、医療現場が大変なことになってるといった特集、
テレビでも放送してますよね。
今日のとくダネでも取り上げていましたが、
本当に、相当深刻な状況になりつつあるようです。

普段、医療や保険について原稿を書いているフリーライターの友人が、
ファイナンシャルプランナーの方と二人で、この危機的状況をなんとかしなければ!と、
「日本の医療を守る市民の会」を立ち上げ、初セミナーを開くというので、
私も参加してきました。


初の活動で、どれだけ人が集まるのか、、と思っていたら、
もう、立ち見が出るほどの大盛況で、関心を持っている人の多さにまず驚き。

そして、参議院議員で医師の、桜井充さんや、
現役医師の方のお話を伺っていると、相当厳しい状況だということを改めて実感。


医師の数全体としては毎年伸びているのに、
特に、産婦人科と小児科においては人が足りていない中、
産婦人科は毎年減り続けているんです。

要因は色々ありますが、医師一人当たり抱える患者さんの数も多く、
24時間拘束で、何かあったらいつでも駆けつけなければならず、気が休まらない。
また、治療に当たるリスクが高く、医事関係訴訟もだんとつ一位。
診療科目別事件件数を見ても、
産婦人科が30,2%と、2位の外科が19,8%なのを見ると歴然。

ミスを防ぐ対策も打てないまま、診察に当たらなければならない現状。
裁判に負けると、1億5千~2億円を支払わなければならず、
はじめは志があっても、研修医で現実を見ると、
ここまで大変な思いをするのであれば、
儲かる美容整形などの方がいい、という悪循環に陥る訳です。


そして、地方に行けば行くほど医師の数は少なく、
救急車でたらい回しにされるニュースを最近良く見ますが、
救急はすでに崩壊している、と東京の医師でも言っていました。

ちなみにアメリカは、救急と、一般の患者に当たる医師はきっちり分かれていますが、
日本は、同じ医師が、救急と一般病棟の両方に当たらなければいけません。
事務的な作業もしなければならず、医師一人当たりの負担は相当なもの。

その部分で人を雇えば、雇用にも繋がるし、
医師の負担も減り、医療ミスも防げるのでは、という意見もあります。


また、マイケルムーア監督の「シッコ」でもありましたが、
アメリカの保険制度は、民間会社への加入が必要で、
条件によって保険が適用されず、莫大な治療費がかかる為に手術も受けられないなど、
平等な医療とはかけ離れてますが、
日本は今、このアメリカモデルに向かって進んでるというから、また恐ろしい。

高齢化社会、そして少子化、どちらにも対応できていない今の医療制度。
医療を受ける側として、話を聞けば聞くほど、
将来どうなっちゃうんだろう、という不安ばかりが先に立ちます。


今、道路の暫定税率の問題が議論に上がっていますが、
どう考えても、必要に応じて一般財源に回せる制度が妥当だと思うのですが。
限られた財源の使い道、今一度見直す必要がありますが、
どうして、こんな当たり前のことがなかなかできないでいるんでしょう。

未だに利権で動かされている、一部政治家の思惑通りになるのを、諦めて見てるだけじゃなく、
一歩でも踏み出そうと行動に出た友人は、同じ女性として凄い!!と感じました。

小さな力が、いつか正しい方向に進めることを祈りつつ、
来月以降のセミナーにも、出来る限り参加したいと思ってます。

医療って私達に大いに関係のある問題ですし、
また、皆さんにもお伝えしますね☆


そうそう、雑誌ネット、更新しています。