大宮にある料亭、一の家にて
「一の家 夏の泡祭り」が開催され、伺いました。
 
 
明治十八年創業で、氷川神社の参道脇にある料亭。
 
入口も趣あり、会場となるお部屋までの通りも、どこを切っても絵になる美しさ。
中居さんの着物姿が、とても素敵な佇まい。
 
 
 
 
立派なお庭を眺めながら…。
 
 

今回は、唎酒師の てるじいさんと、
一の家5代目の若旦那 小田晋一朗一郎さんとのコラボ。
 
 
スパークリング日本酒を中心に、夏酒やクラフトビール、ワインと
料理のペアリングをいただきましたよ。
 
 
ペアリングのテーマは“香り”。
日本酒の香りに合わせてハーブやスパイスなどを使った料理を考案されました。
 
 
まず先付には、
「二色のパプリカとメロンと胡瓜 土佐酢寄せ 豆乳ムース」×土佐しらぎく 微発砲
 
 

土佐酢にはリンゴ酢を使い、土佐しらぎくにも含まれるリンゴ酸と合わせています。
酸味だけでなく、土佐しらぎくのメロンの香りが、キュウリの香りと相まって爽やかにキラキラ
 
ジュレのつるっとした喉越しと、シュワっと優しい泡が、口内にも涼を運んでくれました。
 
 
「真鰺の香草パン粉揚げ 香草タルタルソース」×コエドビール 毬花
 
この香草パン粉揚げ、これまで頂いた鰺フライの中で一番おいしい!
と思えるくらい、記憶に残る美味しさでした!!
 
 
絶妙な揚げ加減で、サクッとした衣、厚みのある鰺はレアでふわっとした食感、旨味、甘味…
そこにレモングラス、タイム、セージ、ローズマリー、ディルの入った
タルタルソースが絡むと…、むー、思わずため息…。
 
コエドビールの華やかな香りと相まって、泡が口中をすっきりさせてくれ、
とても幸せなペアリングでしたラブラブ
 

スパークリングワインとも合わせたところ、
柑橘系の香りとも良く合いましたよ。
 
 
「冬瓜と鶏ハムの博多ペパーミント蟹山葵餡 花丸胡瓜」×美丈夫 純米大吟醸
 

ペパーミントの爽やかさとワサビの香り、そこに日本酒の泡のシュワっと感と苦みが合わさり、
蟹餡の旨味、甘味とにごりスパークリングの旨味が相まって、
全体にバランスの良い上品な相性が楽しめました。 
 
 
阿武の鶴の58ラベルの日本酒にもペパーミントを入れて、
てるじいさんが日本酒モヒートにもしてくれました!
(殆ど飲んだ後の写真ですが…あせる
 
 
爽やかさが増して、夏の暑い日にぴったりビックリマーク
この夏酒ラベルも、精米歩合58%とゴーヤをかけていて面白いラベルです。
(お酒にゴーヤは入ってませんよ)

黒龍の夏酒とも合わせてみましたが、ハーブの香りがより引き立ち、
こちらの相性もよかったです!
 
 
「鰻の源平焼き 白瓜雷干し」×雨後の月 微発砲にごり
 
白焼きとタレの鰻に、有馬山椒、粉山椒をかけていただきました。
 
 

鰻と日本酒の旨味に、山椒の香りが爽やかなアクセントとなり、とっても合いましたよ。
 

お食事は、鮎雑炊と香の物を。
 
「オレンジゼリー大葉花穂刻みのせ」×微紅
 
 

低アルコールの酸味あるスパークリングに、オレンジの酸味、
紫蘇の香りがとても相性良く、さっぱり心地良く〆ることができました音譜
 
料理に合うお酒をそれぞれ出してくださいましたが、
それ以外の銘柄も幾つかご用意いただき、
気になるお酒があれば合わせてみて、という自由度のあるところも、楽しかったです音譜
 
 
埼玉の酒蔵 文楽さんも、代替わり後、新しい試みの銘柄を造っているのですね。
 
立派なお座敷の空間で、三味線の音色を聞きながらお庭を楽しみつつ、
考えつくされたお料理と日本酒のペアリングを堪能…
お盆の蒸し暑い日々の中、なんとも贅沢なひとときを過ごせましたラブラブ
 
 
一の家は老舗料亭ながら、日本酒にもかなりこだわりあり、
ラインナップも豊富にそろえていらっしゃるとのことで、また伺える機会あれば、と思いました。
 
お声がけ、有難うございましたニコ