今回NYに訪れ、ぜひとも伺いたかった場所の一つが、
ブルックリンにある酒蔵、Brooklyn Kura。
 
 
マンハッタンから橋を渡り、ブルックリンへ。
 
 
 
アメリカ人のBrian Polen氏と、Brandon Doughan氏お二人が意気投合し、
2018年1月からこの地でSAKE造りをしています。
 
昔は倉庫や工場だった建物が何棟も立ち並んでいますが、そこをリノベーションし、
レストランやショップが入っていて、その一角に酒蔵もあります。 
 
 
 
別の階では、ウイスキーやクラフトビール、
サイダーなどを造っている会社もあるんですって!
 
ブルックリンクラの隣にある、オシャレな工場兼Bar↓
 
お二人はNYの老舗日本酒Bar、デシベルで美味しい日本酒を知り、
それから日本の酒蔵を訪れることで、SAKEをアメリカ、NYでもっと広めたい、
という想いから蔵を建てたのだそう。
 
原料となる米は、カリフォルニアやアーカンソーで作っている、
山田錦とカルローズ米を使用。
 
 
こちらは、精米歩合50%のカリフォルニア産山田錦。
心白も、ちょっとずれている感じですが、ちゃんとありますね。
 
仕込み水はブルックリンの水道水を使っており、軟水。
酵母は協会7号、14号を中心に、麹菌も日本のものを使っています。
 
 
 
麹米も、蔵に泊まり込みで作っているそうですよ。
 
 
ヤブタらしき搾る機械もありましたが、
ゆくゆくは冷蔵設備の中で搾れるようにしていきたい、とのことでした。
 
 
発酵中のもろみ
 
四季醸造で現在5名で酒造りをしていますが、純米吟醸の生酒を中心に白麹を使ってみたり、
きもと造りにもトライしたりと(10月頃に初リリース予定)、
常に酒質向上のために努力しつつ、様々なチャレンジをし続けています。
 
 
 
蔵内にあるタップルームでは、タップからお酒を注いでくれ、
おつまみと共に楽しむことができますよ。
 
 
ビールと同じようにタップから注ぐことで親近感を感じてもらえるし、
グラスで提供することで、ワインのようにゆっくり味わってもらえる、とのこと。
 
 
 
 
こちらは、和らぎ水用のグラス。

スタイリッシュでオシャレな空間です!
週末は、ここで昼間から地元ニューヨーカーの皆さんが、
カードゲームなどしながら、ゆったりSAKEを楽しんでいるのだとか。
 
NYでもまだまだ美味しい日本酒を知らない人は多いですし、
ここから発信をしていきたい、との想いで、日本酒セミナーやイベントなども開催し、
SAKEの美味しさ、楽しみ方を伝えています。
 
白麹を使ったSAKEやガス感のあるもの、半年ほど寝かせた生酒などもいただきましたが、
バランスがとれていて老香もなく、ほどよいフルーティーさと甘味、
フレッシュな味わいが口中で弾ける感じラブラブ
 
これでしたら、日本酒にマイナスのイメージを持っている人の概念を
覆すことができますね…。
 
すでに、日本の蔵元も沢山訪れているそう。
 
現在南部美人とコラボでのSAKEも造っていて、
前日には南部美人の杜氏お二人を招いてのイベントも開催され、
貴重な熟成酒なども提供されたとか。
 
 
日本の日本酒と変わらないような上質なSAKEを造り、
熱い想いを持ったお二人が、素敵な空間でSAKEの魅力を伝えてくださることの意義は、
とても大きいなと感じました。
 
 
ブルックリンだからこそできること、がありますね。
 
 
日本ではなかなか手に入らないのが残念ですが、これからの進化が楽しみでなりませんビックリマーク
 
一人で伺ったので、初めちょっと不安もありましたが、丁寧にご案内くださり心より感謝です。
お会いできて嬉しかった音譜 お忙しい中、本当にありがとうございましたニコ