先週講演で秋田に伺った際、
翌日に新政酒造の酒蔵と鵜養の田んぼに伺いました。
佐藤祐輔社長は、ちょうど全国新酒鑑評会のお披露目で広島にいらしたので、
支援室長の横山さんに酒造りについて、
執行役員の古関さんに米作りについてお話伺えました。
とにかく、チャレンジし続ける新政。 祐輔さんの次々溢れ出す発想を、
スピード感を持って形にしていく心強い同士の皆様がいるからこそ、
今の新政があるのだな、と改めて感じました。
木桶がずらっと並ぶ醪の部屋は圧巻。
昨年16あった木桶が、今年は21台まで増え、
将来的にはサーマルタンクも全て木桶に…とのこと。
この日も、木桶の中で醪が気持ちよさそうに呼吸していました…
ちょうど酒米の蒸しも始まったところでした。
将来的には全ての造りを酵母無添加で…。
ちなみにこちらは昔、協会6号酵母を採取した場所。
空気の流れからか、一番ここが発酵しやすい場所で、
今も酵母無添加用の酒母を持ってくると、ふつふつと湧いてくるのだそう。
横山さんが昨年から菩提もとの日本酒も担当されてますが、
今年は菩提もとならではの、ヨーグルトやヤギのチーズのような
香りを出すことなく、完成させたとのこと。
NO6のBタイプとして今後発売予定で、とても興味深いです。
他にも、原料処理や搾り、瓶詰めの工程で様々こだわりあり…
また次回蔵に伺う際、大きく進化している事でしょう。
そして、蔵から車で1時間弱ほどの場所にある鵜養へ移動。
新政が3年前から米作りを始めた場所。
まずは、鵜養の田んぼが一望できる、へそ公園へ。
緑あふれる、綺麗に整備された公園でした。
そして米作りの責任者でもある古関さん、
作業中にも関わらず色々お話してくださいましたよ。
3年前までは新政酒造の杜氏でしたが、現在酒米を作り始めて3年目。
毎年トライ&エラーを繰り返しながらも、
夢に向かって様々なチャレンジをされています。
とにかく、水が豊富で綺麗
すでに田植えもほぼ終了していましたが、
こちらは初チャレンジという、苗の段階から無肥料を徹底した、無農薬栽培米の愛亀。
そして後日、無事田植えを終えたとのこと。
力強い根っこが土に根を張り、ぐんぐん太陽に向かって苗も伸びていくことでしょう。
愛情をたっぷりかけて、自然と対話しながら、一切の妥協なく、
プレッシャーもおありだと思いますが、苗の段階から無農薬の田んぼが10町歩、
田んぼでは何も使わない減農薬が9町歩、これからどのような成長を辿っていくのか
とても楽しみですし、応援していきたいですね。
長年農業を生業にしてこられた鵜養の生産者の方々が、
祐輔さん、古関さんの想いに賛同し、この体制に協力されていること自体が
正直奇跡だと思いますし、古関さんからお話を伺っていて、
まっすぐで情熱的なお人柄の賜物だと感じました。
田んぼのすぐ近くにある伏伸の滝も美しかった…
自然に恵まれた美しいこの地での物語、これからも見続けていきたいと思います。
本当に貴重な時間を、有難うございました