山形で開催された、IWC(インターナショナルワインチャレンジ)2018
日本酒部門のトロフィー発表、授賞式の前日、前入りして山形の酒蔵に伺いました。
 
 
新幹線の駅、さくらんぼ東根、可愛い駅名ですね花
東根市は、さくらんぼ生産量日本一なのだそうですよ!
 
すでにさくらんぼも売られていました。
 
 
そこからタクシーで15分ほど、山法師・六歌仙の酒蔵へ。
 
 
松岡茂和社長が蔵をご案内くださいました。
現在1500石ほど製造されていますが、
精米機も蔵内にお持ちで、造りのスタート時以外は全て自社で扁平精米。
 
30年前からの設備で、縦型蒸米機や大きな製麹機、6トンの醪タンクなどを使用していますが、
人の感性をどこまで酒造りに溶けこませるかを大切にしている、と松岡社長。
 
 
 
醪などを管理する中央コントロールルームがありますが、
55歳の社員杜氏さんはやはり様子が気になり、造りの時期は夜中でも蔵に来るのだそう。
 
機械を上手く扱うために、結局は熟練された人の目と手が必要なのですね。
 
流通に負けない高品質で安定した酒造りを目指し、日々尽力されています。
 
 
 
こちらは、杜氏さんの左手。
 
 
こちらは、地元で成功された方の右手。
ご利益ありそうですねラブ
 
毎年開催される蔵開きでは、2日間で8000人ほどがいらっしゃるそうですよ!!
東京などからも沢山参加し、山形の食、自然を満喫して帰るとのことですので、
ぜひ足を運んでみてはいかがでしょう。
 
また、毎回中目黒で開催されている和酒フェスにも出展されているので、
次回7月21日、ぜひお酒をいただきに、松岡社長に会いにいらしてくださいねビックリマーク
(私は、司会をさせていただきます)
 
お昼には、近くにある人気の蕎麦屋、七兵衛そばにお連れくださいました。
 
 
平日でもかなり並んでいましたが、週末はもっとすごいとか。
 
 
 
平打ちの麺はとてもコシがあり、蕎麦の香りもよく、
大根の絞り汁につゆを足していただくのですが、ピリリとした風味も加わり、
とっても美味しかったです音譜
 
山法師の大吟醸と共にいただき、スイスイと…日本酒きらきら!!
お昼から幸せなひとときでした音譜
 
そのあとは、電車で移動し、楯山駅へ。
無人駅でなんとものどかな風景。
 
後で知ったのですが、ここはまさにジブリ映画「おもひでぽろぽろ」の舞台になった地なのですね。
 
蔵までてくてく歩いて行く道中、ほとんど人には出会わず(笑)
のせせらぎ、山の新緑、広い空、眩しい太陽…と自然をめいっぱい感じながら。

 

霞城寿を醸す、本家寿虎屋酒造さんへ。

 

 

大沼幹雄社長、取締役で奥様の美奈子さんがご案内くださいました。
 
現在生産量は、2000石ほど。
30年前に山形市内からこちらに場所を移し、
縦型蒸米機(純米酒以上は甑を使用)や大きな浸漬タンク、製麹機などを使っていますが、
蔵に合うようにカスタマイズし、機械に頼るのではなく、蔵人の勘や加減はつきものだと。
 
 
山田錦、雄町以外は全て山形県産の米を使用し、
軟水である蔵王山系の高瀬川伏流水で仕込みをしています。
 

これは、蔵人さん用の昔のお弁当箱。
二段になっていて、おかずよりお米の段の方が大きく、たっぷり入るようにおにぎり
体力も必要ですし、いっぱい食べて仕事に励んでおられたのですね。
 
 
つい先日発表された全国新酒鑑評会でも金賞を受賞され、
確かな技術で山形の風土をお酒に表現されています。
 
そして、山形市内にある秀鳳酒造場へ。
 
 
武田荘一社長、秀和専務、営業の古頭さんがご案内くださいました、
 
現在1300石ほど造られており、29BYは、前年度に比べ3割生産を増やしたのだそう。
国内シェアの広がりや海外への輸出も好調だとのことで、勢いある酒蔵さんです。
 
一部は委託精米ですが自社に精米機を持っていて、最高22%まで磨くとか。
搾り作業をするヤブタも新しくし、低温が保てる部屋で搾るのでガスが残り、
結果劣化を防げるのでは、との話もありました。
 
 
酒米も多くの種類を使用しているので、飲み手としては色々楽しめていいですね音譜
 
私も審査員をさせていただいている純米酒大賞では毎年のように上位にエントリーされ、
2016年には大賞を受賞していますし、これからの進化も益々楽しみですビックリマーク
 
 
 
今回、IWCの出品酒もそうですが、新しい山形の酒造好適米、雪女神を積極的に使用している
山形の酒蔵が昨年よりも随分増えているなぁという印象。
 
大吟醸クラスに向く酒米として開発されましたが、
中には純米酒に使用している酒蔵もあり、
これから更に個性が出てくるでしょうし楽しみですビックリマーク
 
お世話になりました酒蔵の皆様、お忙しい中本当に有難うございましたニコ
そしてこのあと、山形の夜はまた楽しくて…(つづく)