先週末、7月9日に神宮前にあるKEISUKE MATSUSHIMAにて、
「第6回 酒サムライディナー」<~高知県酒蔵3蔵集結!日本酒・郷土食材とフレンチの融合!~>【松嶋啓介×あおい有紀】を主催致しました。
このフレンチ✕日本酒の会は松嶋シェフとのコラボ企画として、
年に一度のペースで開催しています。
普段ニース在住の松嶋シェフが東京に戻るタイミングに合わせて企画しているのですが、
昨年はどうしても互いの予定が合わず、今回は2年ぶりの開催。
毎回、各県をテーマに、その食材を使ったお料理&日本酒のペアリングを
お楽しみいただきますが、6回目は高知県がテーマ。
司牡丹の竹村昭彦社長、文佳人の有澤綾さん、桂月の松本宗己社長にお越しいただき、
酒造りへの想いやご提供するお酒の説明などもいただきましたよ。
50名近い方々にお越しいただき、有り難くも満席となりました。
日本酒6種類&ゆず酒をご用意しましたが、
松嶋シェフにも、事前にテイスティングしたそれぞれのお酒に、
どのように料理を合わせていったのか、一皿ずつ解説いただきました。
香り(薬味)と旨味をどう合わせていくかがポイント、と松嶋シェフ。
竹村社長は、司牡丹の新酒鑑評会用大吟醸と鰹のタタキを使った一皿に合わせると
事前にお伝えした時、その組み合わせは一度も経験がないし、
やろうと思ったこともないけれど…大丈夫か、と不安もおありだったよう。
松嶋シェフは、あえて醤油は使わず真っ向勝負。
柚子のオリーブオイルソースと薬味、タタキの燻製の香りや鰹の酸味と、
金賞受賞酒の大吟醸が見事にマッチ。
爽やかさも感じられて、竹村社長も新たな発見をいただけたようです
今回特別に出していただいた、司牡丹のきもと純米原酒と土佐あかうしも、
赤身のお肉とミディアムボディ+のお酒がちょうどよいバランスで、
しっかりタッグを組みつつ厚みある味わいに。
参加者の皆様からも好評でした。
文佳人は、メロンの香りが松嶋シェフにとって印象的だったようで、
生ハムメロンの一皿と、デセールにそれぞれ合わせました。
お料理とお酒が一体化し全く違和感なく、
瑞々しいメロンの香りが口いっぱいに広がり…幸せ
ちなみに、生ハムメロンのお料理は想像と見た目があまりに違い、
料理の順番を間違えたかと思った方もおられたようですが(笑)
ムース&スープ仕立ての生ハムメロン、夏純吟と合わせ、
とてもジューシーな完熟メロンをいただいているような感覚でした。
デセールはメロンとアーモンドのエスプーマやドライフルーツを合わせた一皿。
ナッツ系はどちらかというと熟成酒に合わせるイメージだったので、
意外な組み合わせだなと思いきや…。
松嶋シェフ曰く、メロンもアーモンドも同じ土地で育つもの(収穫時期は違うけれど)だから、
合うんです、と。
なるほど、文佳人とも香り、味わいともに見事な調和をみせ…私自身も新たな発見!
有澤綾さんは、「文佳人を初めて飲んだと言う方も多かったですが、
あのマッチングだと良い印象で残ったまま、覚えていてくださるのではないかと思います」
とのご感想をいただきましたよ。
デセールに合わせてお出ししたリズール特別純米は、
つい先日発表になったパリでの日本酒コンクール、Kura Masterで、
見事金賞受賞されました。おめでとうございます
そして桂月は、昨年IWCスパークリング部門でトロフィーを受賞した匠(ジョン)を
乾杯酒として始めに持ってきましたが、シュワシュワ泡が爽快で前菜ともバッチリ!
金目鯛の一皿と特別純米も、
脂の乗った金目鯛の旨味を引き立てる素晴らしい相乗効果!
イメージ通りの展開に、松嶋シェフの感性に改めて惚れ惚れ…。
一皿一皿、目で見て食べて、高知の情景が思い浮かぶような、
高知を旅をしているような感覚になってくれれば、との想いを込めて考案されたメニュー。
高知の自然だけでなく、高知ならではの人や文化背景も合わせて表現され、
松嶋シェフの料理哲学のエッセンスがたっぷり詰まったコースに、
ご参加の皆様も五感で受け止め、お楽しみいただけたようでよかったです
今回はお一人参加の方も多かったのですが、後日、料理もお酒もお席も完璧で、
とても楽しかったです!との嬉しい声を沢山いただきました。
それでも、ここをもっとこうしていればよかったな…との反省点もあり。
また次回に活かしていきたいと思います。
司牡丹の竹村社長が、ブログで会の模様を土佐弁で丁寧に綴ってくださいましたよ。
あと、今回の着物に合わせて、
渡辺ナオミちゃんがペーパーフラワーで髪飾りを作ってくれました
組み合わせによって色々な髪型にも合わせられますし、
手作りならではの温かみもあって、とっても華やか
お花あるだけで気分も上がりますね。
出産前で今回はお越しいただけなかったけど、
素敵な作品とコラボできて嬉しかったです
今回も、ご協力くださった蔵元の皆様、ご参加くださった皆様、
レストラン関係者の皆様。本当に有難うございました!
来年は、どの県を旅しましょうか…。