昨年末、少し早めに神戸に帰省し、3日間で10蔵、灘の酒蔵を巡っておりました。師走の、しかも年末にもかかわらず、灘酒研究会の皆様が日程組んでくださり、各醸造責任者の方々にご案内いただき感謝…。
 
日本盛、白雪、沢の鶴、菊正宗、櫻正宗、松竹梅白壁蔵、大関、白鶴、大黒正宗、白鹿 (伺った順に)。
灘酒研究会のメンバーである、剣菱、福寿、神鷹、八重垣は、以前すでに見学しているので今回は伺いませんでしたが、新たな発見や勉強になることばかり。
 
内部写真の掲載はほぼ控えますが、9トン仕込みのもろみタンクが80本くらいあったり、精米機8台がフル稼働していたり、搾りのヤブタ(250枚)が10台あって、酒粕取りロボットまであったり、規模の大きさに、へぇ~!の連続。
 
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白鶴大吟醸(最近CMでもよく見ますが)の麹を造る機械は初めて見る形状のものだったり、菊正宗では、きもと造りに使う木製の道具を大切に残し、暖気回しという作業を実際見せていただいたり、白壁蔵では甕で酒仕込みをやってみたこともある…などなどお話も面白く。
 
 全国新酒鑑評会用のお酒を仕込んでいるところも拝見し、丹波杜氏の方々から歴史の話や宮水のこと、阪神淡路大震災で甚大な被害を受けた頃の話を伺ったりと、灘の酒について改めて向き合ういいきっかけを頂けました。
 
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酒蔵レストランや資料館を併設している蔵も結構ありますし、更なる観光客誘致の可能性も感じましたよ。また、SFFC22000、ISO9000、ISO14000など積極的に取得し、環境や品質管理、衛生管理にも力を入れています。
 
例えば沢の鶴では環境を考え、現在ボイラーを一切使わず、隣にある神戸製鋼の余剰蒸気を買ってエネルギーをまかなっていたり、白鶴では衛生面から蔵に入る前にエアシャワーを必ず浴びなければいけなかったり。中小の酒蔵ではなかなかみることのない光景も。安全対策も徹底しています。
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本当は一つ一つの酒蔵レポートをしたいところですが、長くなってしまいますので、また機会ありましたら。一気に様々な情報が入ってきて頭の中がぐるぐるしてますが、実は今年講演を依頼されており、そのための取材を兼ねての訪問でした。
 
昨年も最後まで刺激をたくさんいただけて感謝。今年も様々なイベント、講演、ツアーなど控えておりますが、自身も成長しつつ、よりレベルアップしたアウトプットができるよう精進してまいりたいと思います。
 
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