11月、横浜中華街で開催されていた、フードフェスティバルの一環、
新作メニューコンテストで審査員をさせて頂きましたが、
実はもう一つ、他のイベントでも、今年は関わらせて頂きました
広東飯店さんでのディナーイベント、
昨年は同じ時期に、「上海蟹とボジョレヌーボ」の会があり、
参加者として参戦したのですが、
私が、「日本酒、日本酒~~♪」と普段から言っておりますもので、
主催者のSさんが、「じゃあ、今年は日本酒とのコラボでもやりますか!」と
言って下さり、割烹料理の「濱新」さんと広東飯店さんとのコラボ料理に、
日本酒を合わせる、という会が実現
なんとも、有難い 中華と日本酒って合うの?!という方も多いでしょうが、
これがまた、バッチリなんですね~。
それをぜひ体験していただきたくて、念願叶っての機会となりました。
打ち合わせ、試食会などを重ね、
日本酒は、お料理に合う、この5種類を提供いたしましたよ。
「醸し人九平次 佐藤彰洋」 お点前大吟醸 (愛知・萬乗醸造)
「緑 生」 雪洞貯蔵酒 (新潟魚沼・緑川酒造)
「隆」 雄町特別純米 (神奈川・川西屋酒造)
「陽の鳥」 貴醸酒 (秋田・新政酒蔵)
「さぶろうスパークリング」 純米にごり (奈良・中本酒本店)
コース料理で、10種類のお料理それぞれに、
合う日本酒を説明させて頂きました。
中華の食材で、味付けが和風だったり、、。
お料理だけでも、十分美味しくて楽しくて、お腹いっぱいになりましたが、
そこに日本酒を合わせることで、よりお料理の美味しさが引き立つんですね。
少しご紹介しますと、、、
半熟ピータン 古漬けと新生姜の刻み乗せ & 醸し人九平次
このピータン、中がトロトロで、癖がほどよい感じ。
新生姜がさっぱり爽やかな後味にしてくれます。
このピータンに、乾杯酒でもある、醸し人九平次のお点前大吟醸が、
驚くほどにぴったり
日本酒を合わせることで、ピータンならではの香りが、
100%、プラスの旨みに変化。この相乗効果には驚きでした。
実際、1品目から、日本酒がすいすい進んでる人、続出。
「やわらぎ水も沢山飲んでくださいね~」と、
何度も念押しさせて頂きましたが
松茸とフカヒレの蒸し椀 & 緑川
こちらのスープがまた、何とも上品なお味。
フカヒレ&マツタケ 豪華食材で、味付けは和風寄りだけど、
完全に和でもなく、、。素材の出汁が上手く溶けこんで、
ほっと優しい気持ちになれる感じ。
温度変化の無い雪洞で貯蔵された、緑川の生酒は、
口あたり滑らかでフレッシュな風味。
一緒に頂くことで、旨みが何倍にもアップ、アップ
風呂吹き大根 干し貝柱あんかけ & 陽の鳥 貴醸酒
新政の貴醸酒、陽の鳥が、また素晴らしい出来なんです。
パイナップルのような、フルーツの芳醇な香り、味わい。
でも、後味がすっきりしているところが、お料理に合わせやすいんですね。
これを飲んで、貴醸酒のイメージが変わりました。
しみしみの風呂吹き大根、干し貝柱の凝縮された旨みとの相性抜群!
これに、陽の鳥を合わせると、、より濃厚な旨みとなって押し寄せる。
くぅ~~~、この幸せ感、たまりません
今回は、隆、緑、陽の鳥が、用意した本数も多く、
特に様々なお料理に合わせやすかったですが、
この活性にごりもまた、中華に合うんですね~。
とっても濃いので驚きましたが、見た目甘そうに見えて、、
実はドライなスパークリングなので、口の中をすっきりさせてくれ、
お米の旨みもたっぷり!
もち米&日本酒の米米コンビですから、 合わない訳がありません!
辛い味付け、コクのあるお料理にも、バッチリだと思いますよ
隆は、もともとお燗酒として飲んでもらいたい、という想いで
造っていらっしゃるので、もちろん冷やでもいいですが、
今回のお料理だと、やはりお燗の方が合いました。
酸がしっかりしているので、燗上がりするタイプなんですね。
食中酒として、最適ですよ
お料理は他にも、
鯛の香味油たたき
冷菜3種
さつまいもとかぼちゃ入り海老しんじょ揚げ 西京味噌
酢豚ならぬ、「酢河豚」 ふぐの竜田揚げ甘酢あんかけ
中華粥 和と広東の薬味添え (塩漬けタラ、鰻かばやき)
仙草ゼリーあんみつ
といった、和と中華の共演。
新しく、でも違和感の無いバランスで、素晴らしいお味でした。
今回の参加者も、普段日本酒はそんなに飲まない、という方が殆ど。
でも、お話を聞いていると、とても楽しんで下さってる雰囲気が伝わってきて、
私も嬉しかったです
今回、ご協力くださった皆様方に、心から感謝
これからも、色々なコラボ企画で、
可能性に挑戦していきたいな