奈良県にある天河大辨財天社と玉置神社は、「呼ばれないと来れない」「ご縁が無いとたどり着けない」と言われています。

 

今回、奈良の神社参拝では、この2社へたどり着くまでのハードルが本当に高いことが実感できました。

 

すべてを体験して感じたのは、奈良駅からとても遠いとや、アクセス可能な公共交通機関が少ないことに由来していると、個人的には思います。

 

自分の場合も、奈良県入りするまで、2社にたどり着けるのか不安でした。どちらの神社も、あと一歩手前のところで、その日中に帰ってこれるバスが無い、ここからここへ通り抜ける交通手段がない、など。もう少しのところなのに、何かが邪魔をしてくる感じがあるのです。根気ややる気、最後までやり通す信念が試されてる感じ。

 

初めて参拝される方は、神様にお会いすることを強く願い、アクセスするまでの道程で、ハードルが高い個所については、奈良県在住の方に繋いで情報やお知恵をいただいくことで、神様とのご縁がつながりやすくなり、県内入りしてからでも、難なくクリアーできると思います。自分の場合も、奈良県入りしてからも諦めず、最後の最後に、地元に住んでいる方の助けを借りて、辿り着けました。

 

どちらの神社の神様も、基本的にはたくさんの方に参拝してほしいと考えられていると思います。心さえ決まってしまえば、ハードルは決して高く無いです。

 

 

■天河大辨財天社(てんかわだいべんざいてんしゃ)

 

御祭神:

市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)=辨財天様

熊野坐大神

吉野坐大神

南朝四代天皇の御霊

神代天之御中主神より百柱の神

 

天河大辨財天社は、日本三大弁才天様のひとつ。

 

UFOに遭遇できることで有名な奥の院は天河大辨財天社から更に徒歩で3時間、車でも行けないところで、木などが道に倒れている復旧がたたないそうで、しばらくは行けないそうです。

 

 

 

お賽銭箱の前に供えられた鈴は、ここでは「五十鈴(いすず)」になっており、3つの鈴が三角形に並んだものが、2つ・3つ?に重ねられていて、縄を揺らすと独特な音が鳴ります。かなりずっしり重いのですが、見上げると、まさにその形はUFOです。

 

 

初めての参拝でしたが、御祈祷を受けました。

 

急な階段が15段くらいはあったと記憶していますが、その一番上・さらに奥の本殿に神様がいらっしゃいます。7段目くらいに踊り場のような狭いスペースがあるのですが、御祈祷を受ける人は、木製の簡易椅子に座って、宮司さんから御祈祷を受けます。バランスを崩すと、真後ろには階段が迫っていますので、転げ落ちそうです。

 

今回、贅沢にも一人で御祈祷を受けさせていただきました。

 

宮司さんの御祈祷は独特でした。子音と母音の組み合わせが、100通りくらいあるのではないか、という独特な発音で祝詞が成り立っています。

 

玉串を手渡され、残りの7~8段を登って、祭壇の前へ。その間、宮司が太鼓をドンドン鳴らして、御祈祷してくれ。緊張のあまりその場では全然わからなかったのですが、後からタクシーの運転手の方に聞いたところによると、太鼓を叩いている場面では、宮司さんは般若心経を唱えてくださってるとのこと。天河さんは典型的な神仏習合の神社なのだそうです。

 

祭壇の前に立っても、本殿はさらに斜め上にある造りになっています。階段を上がっていくときは、神様に近づいていくような気持がしたのですが、いざ、玉串奉納するときには、神様に近づきたくても近づけない距離感を感じました。

 

言葉ではうまく説明できないのですが・・・チャンネルが合わせられない感じでした。自分の願い事があまりにも無謀だからか、まだまだ時期尚早、未熟でした、と少し打ちひしがれてしまいました。勢いで来たつもりも無いのですが、2時間ほど境内でぼ~としたり、拝殿の中で瞑想にふけったり、神様に話しかけたりしましたが、こんなこともあるんだな、と。

 

 

御祈祷で感じたこと、その後、時間をかけて神様に話しかけたことについては、うまく言い表すことができないのですが、天河さんでは、また次回、誠実な気持ちで参拝します、という気にさせられました。

 

天河さんまで無事、導いていただいたこと、神様に感謝しました。

 

 

本日も最後までお読みくださりありがとうございました。