入院中でも、起きていられる日には

講義に参加しています。

 

これはオンライン授業のおかげ!

 

講義といっても、今期はゼミしかとってないけど。

 

 

ゼミの流れはいつもだいたい同じ。

 

ゼミ生がそれぞれ

この1週間に勉強したことや

他のゼミ生と議論したいことをプレゼンして

 

それについて指導教員を交えて

ディスカッションします。

 

 

ひとりで考えてると煮詰まってしまうので、

いろんな視点や論点をもらえるこの時間は

私にとってすごく貴重です。

 

だから、なるべく休みたくないし

無駄にしたくない!

 

 

でも、ある日のこと。

 

午後からゼミなのに、

お昼前に発作を起こしてしまいました。

 

授業の1時間前に意識が戻って

体調も復活したけれど

呼吸器をつけられてしまってるもやもや

 

発作時に使うのは、鼻も口も覆ってしまう

フルフェイスマスクです。

 

これだと喋れない赤ちゃん泣き

 

(痙攣起こすと呼吸がなかなか戻ってこなくなって

 そろそろ2ヶ月。その前までは、発作時も普通の

 酸素マスクだったのになぁ...)

 

 

どうしてもゼミに参加したくて

諦められなくて

 

「呼吸器を1時間だけ外して」

 

って、先生に泣きつきました。

 

 

でも、発作を起こしたばかりだからと

外してもらえそうにない...

 

 

そんなところに、ちょうど

呼吸器の点検にMEさんが来ました。

 

(ME=臨床工学技士は医療機器のスペシャリスト✨)

 

 

先生と私のやり取りを聞いたMEさんから

 

『授業って何時から始まる?

まだ間に合うと思うから、

このBiPAPと設定で使える鼻マスクを

 機材室から持ってこようか?

 

って提案が電球

 

すぐに走って取りに行ってくださりました!

 

優しさと行動力がカッコよかった〜

 

 

 

 

無事に鼻マスクが使えて、

この日もゼミの発表ができました。

 

 

と言っても、鼻マスクで喋るのは

結構辛かったです。

 

呼吸のタイミングが合わないし

 

口から空気が抜けないようにするのが難しいし

 

どうしても鼻声になっちゃう。

 

 

それに、いきなり呼吸器つけて参加したら

ビックリされるかな?って不安も少しあった。

 

 

でも、先生もゼミ生も

何も言わずに普通にいつも通りでした。

 

その優しさが、さらに嬉しかったです。

 

発作に心が折れそうな毎日の中で、

自分らしい時間をもてることは大事。

 

だからやっぱり、身体がしんどくても

大学院生としての自分の時間を大切にしたい。

 

 

 

また別の日には、他大学の教授に

急遽オンラインで面談していただいた。

 

自分がイマ経験していることと

研究で見ようとしていることが

あまりに近くてどう向き合えば良いのか

分からなくなってしまったから。

 

 

 

またある時には、他大学主催の研究会に

病室で横になりながら参加した日も。

 

尊敬する研究者の方に

直接質問することができて

モチベーションがUP↑

 

 

そんなこんなで、入院中の今も

体調や気持ちに振り回されながら

 

迷って悩んでアップダウンしつつ

研究とも少し向き合ってます。

 

 

 

そんな私をみて、ある人に

 

「どうしてそんなに頑張れるの?」

 

と聞かれました。

 

 

 

私って、頑張ってるように見えるのかな。

 

たしかに、この状況で学生やってる人は

そんなに身近にいるものじゃないかもね。

 

 

抜管して一般病棟に戻った数日後には

講義を受けていたし

 

40度ごえの熱があっても課題をやってる。

 

眼振で文字が読めない日には

読み上げ機能を使って本を読んだり。

 

 

それでも、周りの人と比べたら

4分の1も私には時間がないんです。

 

毎日、発作やケアの時間で

どんどん流れていってしまうから。

 

あっという間なんです、本当に。

 

記憶にない時間が惜しくて仕方ない。

 

だから、

起きていられる時間は学生でいたい。

 

 

そう答えました。

 

 

 

でも、本当はそんな理由じゃない。

 

 

 

私がこの状況で勉強してる本当の理由は、

 

何もしてないと病気に飲まれそうになるから

 

死にたくなるから

 

生きるのが辛くなるから

 

自分のこれからを考えて怖くなるから。

 

ただただ、ひたすら、時間を忘れたいから。

 

 

 

私は、調子が悪い日ほど勉強したくなります。

 

 

元気な日は、

何もせずにぼーっとしたり

誰かと電話したり

 

あっという間に時間が過ぎます。

 

でも、辛い日はそうはいきません。

 

 

正直、そんな日は

勉強したって頭には入ってこない。

 

本を読んでても痛い辛い苦しいの方が勝つ。

 

だけど、流し読みでもなんでもしていると

少しは時間の流れを早く感じるし

何かしていることに安心できるんです。

 

 

だから、今の私にとっての研究は

現実からの逃げなんです。

 

こんなこと、目の前の誰かに

素直になんて話せないけれど。

 

 

でも、

そんな理由や意味から始まる研究だって

あってもいいんじゃない?って

最近はそう思うようになりました。

 

 

もしかしたら、

そんな理由でも続ければ

 

誰かの何かになる日が来るかもしれないし

せっかくならそうなることを目指したい。

 

 

キッカケはなんだっていい、きっと。

 

 

それに、そんな私の学生生活を

叶えて支えてくれる人たちが

病院にも大学にも家にもいるから。

 

 

本当の理由はきっとこの先も言えない。

 

でも、

いろんな職種の人に支えられてる学生生活を

 

大事にして

意味あるものにして

楽しみたいです付けまつげ