だったの


昨年の今日





記念日というか、
思い出日がたくさんある
今月






初めて
『彼』の腕のなかで
朝をむかえた日







夕方の約束時間に
いつもの照れ笑いをうかべながら、ゆっくり
「お待たせ」って…



やっととれた予約店で、
食べきれないほどの
数々の美しく盛られた
料理とお酒



相変わらず不器用な
愛情表現にヤキモキしな
がらも、あっという間に
数時間過ぎていった






いつもなら別れを惜しむ
ように少し夜道を歩き
ながら、タクシーを探す






「一緒にいよう」


思いがけない言葉に
戸惑ったけど、

優しく、でも大きく力強
い手で肩を抱かれ、
有無を言わせない雰囲気
が、そこにはあった






部屋に入ったものの
どこかぎこちない
いい歳した大人ふたり



静かに、次第に激しく
愛情をぶつけ合うまで、
かなり時間が必要だった






普段はクールで女性と
からむことが苦手な
『彼』が、唯一私にだけ
男性としての顔を見せた






ワイシャツの上から
でも充分にわかる逞しい
その身体につつまれて

ただただ
嬉しかった

幸せでいっぱいだった…







今日の夕方は
友人と打ちっぱなしへ



いろんなこと忘れるよう

やるせない気持ちを、
小さな白球にぶつけるか