「どこにいるの?」こればっかり考えてるよ。
何度も何度も見てしまうよ。
けど何もないんだ。
悲しくはないよ。
少しだけ寂しいな。
思い浮かべるのは君の鼻歌を歌う姿。
何を歌ってるの?
近くで聴きたいよ。
ずっとずっとね。
一本の電話。元気良く出た僕の声とは裏腹な曇った声。
話を聞いて僕は何か言えるのか不安だよ。
けど出来る事はする。
次から次へ僕に訪れる湿った風をさえぎる事ばかり考えていたが、こうなりゃ正面からぶっ飛ばしに行く構えですよ。
君と会って君の顔をたくさん見たよ。
ふてくされた顔。
たはっと笑う顔。
いたずらな顔。
ぼーっとする顔。
遠くを見る顔。
何かを考える顔。
それに悲しい顔。
他にもたくさん見たよ。

僕の知らない顔はあとどのくらい?
僕は君のいたずらな顔とたはっと笑う顔が特に大好きだよ。

まだ知らない顔を見る為には伝えないといけないかな。
伝えてはいけない事かもしれないな。

時間なんていっぱいある。
だからゆっくりゆっくり。
とても大切だからね。



少し肌寒く曇り空だった河原で石を投げる君が隣に居る事が僕の時間を止めてしまった。ハッとしたよ。初めて見たんだ。こんな近くで。首筋に二つ並んだほくろを見つけた。なんだかうれしくて君にすら黙っていたよ。次の約束はしなかった。必要ないだろ?いつでも会えるはずだからさ。