『サラリーマンナイトフィーバー』の千穐楽公演を観劇しました。

遅くなりましたが、今回は諸事情により感想ではなく思い出を振り返ります。


一番印象に残ったのはカーテンコールで天笑さんが泣いていたことです。

びっくりして、それまで観ながら感じていた色んな思いが一度全部飛びました(笑)

でも、二階席で遠かったこともあり(それにコンタクトの度も合っていなかった。この点は本当に反省している。こんな失態は二度とないようにしたい。)泣き顔がよく見えなくて残念でした。

天笑さんが演じるお父さんの『ユキナ!今日のパーティーにお父さんも見せびらかしたい物連れてきたぞ!』(演出論巻末の戯曲より引用)という台詞が好きです。
娘や世間に自分の奥さんを見せびらかしたいって、すごく素敵なことだと思うんです。

そこからのラストシーンで、広瀬家の三人で顔を見合わせて腕を組んで踊るところ、明るくて仲の良い本当の家族みたいに見えました。



他には、今回最後の最後に初めてちょんまげさんで笑えたことが嬉しかったです。

NYには普通の髪型でいくと話す彼を見ている内に、ちょんまげさんにも恥じらいの感情があるんだなと理解したら、自然と笑いが込み上げてきました。

今までどうしても自分にはハマらず、三浦さんがあんなに頑張っているのに笑えなくて申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

それに今回、ちょんまげさんの存在によってサラナイはおとぎ話として楽しめばいいんだと分かったことも大きな収穫でした。

・・・だってあんな頭のサラリーマンいないし^^;
(世界中のどこかにいたら申し訳ないですけど。)
それに、おとぎ話だろうと実話だろうと、人が人を想う気持ちは同じなのだから。


楽しみ方が分かった理由はちょんまげさんだけに限らず、その時読んでいた本の影響でもあります。

注意一応タイトルや内容を簡単に紹介しますが、舞台とは無関係なので興味がない方は読み飛ばして下さい。

(タイトル『アンダーグラウンド』:地下鉄でテロ事件に巻き込まれた被害者の方達へのインタビューをまとめたノンフィクション。
被害者のほとんどがサラリーマンだ。通勤ラッシュの中事件に遭遇し、体調に異常をきたしながらもなんとか出社しようとした何十人もの証言は当然だが全て現実のものである。
インタビュー内容は彼らの生い立ちやどんな仕事を持ちどんな人生を歩んできたかといったことにまで及んでいる。そこには奪われるべきでないかけがえのない一人一人の尊い日常生活が存在していた。)


話が逸れたので、最後に自分的なハイライトを一つひらめき電球

開演前、二階席にはどこから上がるのかとキョロキョロしていると、入り口付近にいらした松竹の上田さんと目が合い『ようこそ、いらっしゃいませキラキラ』とのお声かけをいただきました(笑)
私は、会釈しか返せませんでしたが^^;

上田さんのことは劇場で度々お見かけしていて、初めて見たのがよろこびのうた東京公演のティアラこうとう、2回目がサラナイの公開ゲネプロ横浜公演。そういえばその杉田劇場では場内で観客の誘導もされていました。

そして今回が3回目。
俳優さんもそうですけど、前事務所時代から退所後の現在に至るまでずっと変わらずに錦織さんを支えて下さっているスタッフの方のお顔が拝見できると、何だか嬉しいですよねおねがい


それではこの辺で終わりにします。

またいつかお会いしましょうm(_ _)m