世界的に外出自粛の状況となり、普段ネイルをされている方々でも、今は地爪で何とか我慢している、という方が増えているかと思います。
ネイルサロンに行けない、となると普段から楽しんでいるジェルネイルも定期的には出来ない為、地爪で過ごすしかない。
そんな状況は私も本当に辛く、お客様にネイルを楽しんでいただけない事がとても悲しくなります。
地爪になると、気になるのが
『地爪の薄さ』です。
外出自粛という、せっかくの時間が出来たので、爪の研究を少し行ってみたりしています。
そこで、本日は
『どうしたら爪を強く出来るのか』
というところをお伝えしたいと思います。
───今回は少し長くなります───
先ずは、地爪を強くする為には、いくつかやり方があります。
①強化剤などを塗り、爪に強度と厚みを持たせる
②爪に栄養分や保湿を与え、強い爪を育てる
③爪先を短くし、負担を出来る限り減らす
④厚みや強度を出す為の整え方をする
大きくまとめるとこのような事が考えられます。
そして、今回取り上げるのは④の方法です。
ただ、これは、セルフで行うのは少し難しく、ネイリストでもネイルケアが得意な技術者でなければなかなか難しい事かと思います。
そんな難しい事をなぜ取り上げたの?
という感じですが、この記事を読んでいただいている方には、知識の1つとして知っていただきたい、と思い、本日まとめておくことにしました。
整え方1つで爪は良くも悪くもなるから。
ではいきましょう~。
【厚みや強度を出す為の整え方】
先ず必要なのは
・エメリーボード
一般的にヤスリと呼ばれるものの1つですが、地爪を整える為に必要なものは240G~の目の細かいタイプです。
(G=グリッド、数字が大きい程目が細かくなります)
私は通常、240G~1000G以上の少し特殊な物を地爪の状態に合わせて使い分けします。
本日使用するものはこのエメリーボードのみ。
ここまでは簡単ですね☆
では、先ずは整える前の状態です↓
分かりやすく言うと、四角ぽいけど少し丸みがある形。
この2本は長さは違うけど、形は同じように見えます。
真上から見ると、爪のカーブにより横側の形が見えないのです。
では、この2本はどちらの方が強いのでしょう。
そもそも強さに違いが?
と疑問を持たれた方、そうです、普段ならそんな事思いもしない。
だって、伸びてる爪の厚みなんてどうにも出来ない、と思うから。
しかし、今回はそこを変えたい、というお話し。
なので、変えていきます。
上のこの2本、どちらの方が強いか、というと一見角が残ってる方が強そうですが、実は手前の中指の方が強さがあるのです。
そこで奥の薬指も同じように整えました。
しかし、横から見ると↓
ここで疑問
○何をしたのか↓
横側の角を丸くとりました。
○丸くしたらなぜ強いのか↓
爪本来の厚みが残せるから。
そして、外側からの負荷に耐えられるようになる。
少し見えにくいですが、爪の端から端まで厚みがあるのがわかりますか?
これ、爪先を細くシャープに整えている場合、サイドの厚みがなく、中央だけに厚みが残り、負荷に耐えられず割れやすくなります。
横側を削る時、正面(中央)を削る時、それぞれエメリーボードの当て方が変わります。
厚みを均等に残せないと、強度が変わります。
この辺がまず難しいところ。
もちろん、細くシャープな方が見た目は女性らしく、良いかもしれません。
なので、私は普段サロンワークでは、どうしたいか、をお聞きしながら整えていきます。
ジェルをのせず、地爪で過ごされるのなら爪自体にある程度の強さが欲しいですよね。
でなければ、生活する上で多少なりとも困る事が出てきます。
シャンプーする時、洗濯物を洗濯機から取り出す時、お手洗いに行った際、お料理の時、などなど。
もちろんこれだけで割れずに強度が保たれる訳ではありません。
今回お伝えしたのは、爪の本来の厚みを出し、少しでも強さを持たせる事。
(普段ジェルなどをのせている方はその厚み自体がない場合があります)
その上で、強化剤や保湿剤の併用を行う事でより強い爪が完成します。
ここでお伝えした「強い爪」とは、生活する上で支障が無いぐらいの強度を持たせる事。
爪のそもそもを強く作り変えるには、根本的な施術が必要で、産まれ持った爪は変える事は出来ません。
ただ、普段間違った整え方をされている方は、正しい整え方に変える事でいつもよりも少し強い爪に出来る、という事。
今回は、整え方等の細かいところは載せていませんが、ご希望があれば動画を撮ろうかな、と思います。
少しでも皆様のお役に立てれば嬉しいです。
☆_______Disdirena_______☆
by Nailist.yuki
nailist.yuki
JNA認定講師
PREGELエデュケーター
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