前日の「"Silver Lining”Release Live」の余韻に浸りながら、いや、そこから抜け出せないままボンヤリと過ごしていた昨日。
あの世界観は素晴らしかった。
その素晴らしさの一端を少しでも表現したくて、昨日の朝にブログ記事を書いていたものの、あのライブの一瞬一瞬の煌めきを、全て言葉で語ることはできないだろうとも思っていました。
あの場所にいなければ分からないような、空気感と熱狂!!
アルバム「Silver Lining」は、May J.さんが提唱した「DarkPOP」の曲で、「シリアスな」、そんなイメージの曲が収録されたアルバムだから、ライブをアゲアゲにするような、そんな感じでは無い。
だが、確かにあの場にいた観客全てが熱狂していた。
静かに、心の奥で青く燃え上がるような熱狂!!
こういう質の「熱狂」を、初めて感じた瞬間だった。
この見事なまでの世界観。
昨年の全国ツアーで、この世界観の一端を魅せてくれた時には、ライティングによる視覚的な面での世界観の表現がされていた。
今回は、ライティングの方はシンプルだった。
だが、その代わりに、演奏し、歌い、踊っていたMay J.さん自身が、その姿で、この世界観を表現しているような感じだった。
最初の「Unwanted」から「Can't Breathe」に至るまで、電子ピアノの前に立って、厳かな表情で弾いているその姿は実に美しかった。
過去の自らの心を切々と歌声と電子ピアノの音で表現していくMay J.さん。
その音、間合い、呼吸・・。それらが全てその世界観を語っていた。
昨日May J.さんがSNSやブログにアップしてくれた記事によると、「曲の間には、CDには入っていないサウンドエフェクトを加えた」ということでしたが、あの「ズゥン」という重低音の響きは、まさに「Silver Lining」のDarkな世界に観客を導いていくような、沈み込んだサウンドエフェクトでした。
「『Rebellious』が始まる前に歌詞にも出てくる『スケルッツォ』を流した」ということでしたが、なるほど、あれが『スケルッツォ』だったのか。
途中の、クラシカルなメロディー。おや?と思ってましたが、そのメロディーを奏でていたあなたの姿は、求道者のような趣で・・。
自分が愛する音楽によって人々に福音をあたえようとするような、求道者のようなそんな厳格な雰囲気も有りましたよ。(^^♪
「(^^♪」というフェイスマークなどを付けて話すことが、不謹慎なような気がするほどの真剣な思いがね。(^_-)-☆
道を志す者。その一種厳格なイメージをピリッと香辛料のように聴かせながら、厳かに最初の数曲が、あなたの歌声と演奏で語られていく。
この美しさは、普段のMay J.さんが醸し出す美しさとはまた違う。
これもまた、「Silver Lining」の世界観の中での、あなたの一つの姿なのか・・?
「英語でのインタールードを日本語に訳してポエトリーリーディングをしたり」というのは、「Silver Lining(Interlude)」のことですね。
今回のアルバムの大きな特徴の一つは、英語での「ポエトリーリーディング」が2曲入っていること。
これは、歌声では無く、語り・・。
これまでのMay J.さんのアルバムには、こういう形の「ポエトリーリーディング」は、一度も入っていなかった。
それが、今回は、2曲も入れられている。
こうしたことも、この「Silver Lining」が、いかにMay J.さん自身の心に直結したアルバムだったかを示すものであると思う。
アルバムでの、May J.さんが切々と、自らの心に向かい合い語っていく声は、英語で有りながら、私の心に響いていく。
May J.さんといえば、その圧倒的な歌声にばかりが注目されがちだが、彼女の声自体の美しさ、魅力を、この2曲は教えてくれる。
その詩を今回のライブでは、より、観客に伝わるように、日本語で表現していたMay J.さん。
英語で語った詩を、日本語で語るという、そういう事も、単なる翻訳では無い、苦労した部分だったんじゃ無いかと思って聴かせて貰ってました。
本当に、「一夜限り」には勿体ない、最高のライブでしたよ。May J.さん。(^_-)-☆❤️❤️