このシーンでは、ジェッツのアクションが自らの境遇を、クラプキー巡査や判事、精神科医などに訴えかけるような形で歌っていく。

WSS2の中でも、結構、お気に入りのシーンでしたね。(^^♪
自分たちの境遇を、コミカルに歌い演じて行く、そのセリフも面白かったですが、彼らのような非行少年を、たらい回しにしていく社会への風刺が効いており、思わず考えさせられましたね。(^^♪

クラプキー巡査を演じる者。判事を演じる者。精神科医?を演じる者。ソーシャルワーかを演じる者・・。
取り憑かれたように、ハチャメチャに騒ぎながら、それぞれの役を演じて行くジェッツ達。
まるで、自分たちの不安ややり場のない怒り等、演じ歌うことで、それから逃れようとするかのように・・。

「俺達ゃ、生まれがヤバいんです。かあちゃん淫売。とうちゃん飲んだくれ~♪」
「なあ、判事さん。親は殴る。おれにゃマリファナくれない。望んで産んだ子じゃ無きゃ、仕様が無い~♪」
・・と、こんな感じの歌詞が並ぶ、この『Gee, Officer Krupke』。

滑稽な様子で演じて居たので、まだ救われていますが、このセリフの内容を真面目に考えたら、重過ぎる内容ですね。(^^ゞ

歌は、こうした自らの酷い境遇を、アクションが、クラプキー巡査や、判事、精神科医、ソーシャルワーカー等に訴える形で歌われていく。

クラプキー巡査や判事、精神科医、ソーシャルワーカー等になりきり、もっともらしく、如何にも言いそうなセリフで、次々と判決や診断を下していくジェッツのメンバー達。

「彼らの非行は、社会のせいに他ならないのです。」、「彼らに必要なのは、仕事です。」
等と、様々な理由を付けながら非行少年で有る彼らを診断し、結局は持て余して次々に彼らをたらい回しにして行く、そんな社会。(^^ゞ

最初の出出しで、クラプキー巡査に見立てたメンバーに、自分たちは元は「良い子~♪、良い子~♪」と歌っていたジェッツ。
でも、この歌の最後のオチは、「やっぱり俺たちは、ただのクズ!!♪」。(^^ゞ

皆で、「クズだ~、クズだ~♪」と声を揃えて歌うジェッツ達。

自分たちを嘲笑するかのような、救いようのない歌でしたね。(^^♪
でも、これを歌っている時点では、コミカルに演じて居たことも有り、まだ彼らにも救いが有ったように感じました。

だがこの後、彼らが起こした事件。それは、あなた演じるアニータを襲った事件ですが、この時、彼らは歌の通り、本当の「クズ」に成り下がっていったのだと思います。

この「クズだ~♪、クズだ~♪」という歌声が、後の事件の伏線になっているように、自分には聞こえましたよ。May J.さん。(^_-)-☆❤️❤️
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