"フフッ"
深夜1:00を回った頃、布団に入り電気を消して暫くしてから、不意に枕元で女性の笑う声が。
[はて?]
と思い、照明を点けて部屋を見回すが、特に変わったことはない。
まあ、当たり前ですけど。
空耳では無い。
確かに聴こえた。
声のトーンの感じだと、成人した若い女性の声質。
全く心当たりが無い。
そして恐怖も無い。
ヨコシマなモノに遭遇した時の、あの首から肩を通して、内臓までも突き抜ける独特の悪寒が無かった。
次の日の朝。
目が覚め、昨晩見た夢がハッキリと脳裏に残っている。
大人と子供の境目の頃に夭折した彼女。
夢の中でたくさん笑い合った。
私は歳を重ねた容姿。
彼女は昔のままだった。
その日は、その夢が瞼に焼き付いて、ボケボケした1日となりました。
あの笑い声は彼女だったのかなぁ。
もう、思い出せないくらい昔のコト。
何故、今、夢なんか観たのでしょう。