ダーティー・ハリーと44マグナム | m o n o l o g

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人生の晩秋を迎え、良くも悪くも後進へ伝えたいことを、ヒトリゴトで。。。

9月になりました。

過ごしやすい日が続いていますね。

皆さまは如何お過ごしでしょうか。

朝方は寒くて目が覚める北関東です。

バイクで走るのも気持ち良い季節ですね。


さてお題の「ダーティー・ハリー」ですが、若い人はピンと来ないかも知れませんね。

1971年に大ヒットしたアメリカの刑事物の映画です。

主演はクリント・イーストウッド。

監督、ドン・シーゲルの作風と、ラロ・シフリンの音楽が相まって、ダークな雰囲気の作品に仕上がっています。シフリンは「燃えよドラゴン」のサントラで有名です。

俳優として鳴かず飛ばずだったイーストウッドが、Mr.メイキングマネーの王道を歩み始めた映画でもあります。

マカロニウエスタンの「荒野の用心棒」「夕陽のガンマン」で主役を務めたクリント・イーストウッドが、刑事役で出演している映画と言うことで、私はまだ小学生でしたが、非常に期待してました。


当時、日本の刑事物と言えば、法を遵守し、どんな凶悪犯にも情けを掛けて解決する何てイメージで、子供ゴコロに刑事=聖職者の様なイメージを抱いていたので、ハリー・キャラハン刑事のキャラクターには衝撃を受けました。


前半の銀行強盗を撃退するシーン。

警報が鳴る銀行。

食事中だったハリーは、ホットドックをモグモグしながら道路に出て行き「hold!」と強盗に叫びます。

そしてこの映画のもう一つの主役、S&W M29。通称44マグナムという大口径拳銃が火を噴きます。

ハリーは物陰に隠れることもせず、脚を開き腰を落とし、左手で右手首をホールドして撃つ独特のスタイルがカッコ良すぎて、心臓がバクバク言ってました。

そして、脚を撃たれて横たわる銀行強盗犯へ「これはマグナム44って言って世界一強力な拳銃なんだ。」と言うセリフに子供ながら痺れまくりました。



イーストウッド同様、このS&W M29も、象も1発で仕留められると言う触れ込みの狩猟用の拳銃で、殆ど知名度が有りませんでしたが、この映画のヒットと共に、世界的に知られる様になりました。

また、誘拐された少女の居場所を聞き出すため、ハリーが犯人の撃たれた脚をグリグリと踏ん付けて「少女はどこだ!」と拷問するシーンは、法を遵守する日本の刑事とは一線を画していて衝撃的でした。

山田康雄さんの吹替えも良い味を出してましたね。

そんな子供の頃の私に衝撃を与えた映画。

今でも刑事物の名作はと問われれば、間違いなく「ダーティ・ハリー」と答えるでしょう。

当時、デパートの玩具コーナーで、M29のモデルガンを目にした時は、本当に喉から手が出るほど欲しかったのを覚えてます。

まあ、今ではリボルバー拳銃は時代遅れになってしまい、映画では殆ど見かける事が無くなってしまいましたが、私にとって憧れのM29

今では、エアーコッキングのM29が何時もテーブルの上に。

これを手にする度に、真昼のビル街のクリント・イーストウッドが蘇ります。