On-Uの設立者でありダヴ界の総帥エイドリアン・シャーウッドのソロ2作目。前作ではこじんまりとした作りに拍子抜けしてしまったのですがこのアルバムは過去のシャーウッドのキャリア総括的な意味合いも持っていそうな傑作に仕上がっていると思います。レゲエを基本としていながら、職人技のコンソール、ミキシングの魔術、飛び出してくるような立体感の音像、ノイズと宇宙を行き来するダヴサウンドなどなど聴き所満載。また、ヴォーカルトラックがメインでゲスト陣も豪華。最大のパートナーというマーク・スチュワートをはじめ、ヴィム・シャーマン、Dr.パブロ、リー・ペリー、デニス・ヴォーベルなどなど。マークの相変わらずのヴォーカルも相当かっこ良かった。限定盤では2枚目がダヴヴァージョンとなっていて非常に面白い構成となっています。