いよいよ、本当に久しぶりに羽生さんとネイサンがGPファイナルで対決します。

昨年世界選手権では例によって羽生さんは故障明け(故障中)でガチな対決というには程遠い内容(とはいえFSでの追い上げは凄まじかった)。

 

 今シーズン羽生さんは今の所新たな故障に見舞われることなくGPファイナルを迎えました。最近のインタビューでもしきりに健康という言葉を繰り返していたので、完全かどうかはわかりませんが全力を出せるコンディションなのでしょうね。

 先日の報道ステーションで松岡修造氏とのインタビューで、ネイサンとの対決についてコメントしていましたが、ネイサンは出場選手のレベルやコンディションによって演技内容を変えてくるので脅威だ、というような発言をしていました。過去の彼の演技構成や得点を見てみると、たしかにシーズン序盤で300点超えするような鬼のような構成は組んでおらず、その中でミスのない演技をしているようです。しかも、2位以下とは数十点の差をつけて圧勝。そして、この2年位は世界選手権で320点超えを叩き出して優勝、というパターン。GPシリーズから徐々にパフォーマンスを上げているようです。競技に徹しリスクを最小限にしつつ勝負には勝つというやりかたでしょうか。

 

 これに対して、羽生さんは基本的にはGPS序盤から全開ですね。プロトコルも基本的にはシーズンインの時点で決定です。その中で、いかに出来栄え点を稼いで行くかという戦略。彼にとっては、競技する相手のことも当然意識するのでしょうが、目のこえた観客に満足してもらう演技内容をも考えて試合に臨むので、競技者がこのレベルだから、この程度の点数で、という選択肢はありえないのでしょう。そのストイックさが魅力なのでしょうが。

 今回は久しぶりのGPFでの対決。ネイサンも早々に全力を出さないといけない相手です。

羽生さん、ネイサン対策に4Lz考えている、とのことですが、しばらく試合でLzジャンプは跳んでいないのでは?ちょっと気になりますが、内村氏からこの人の天才ぶりはただごとではない、と言わしめる方ですから、やるといったことは成功させるのでしょうね。

 週末楽しみです。