チャレンジ

今日は特別長い吐露文だ指差し

 

 

新しい事へのチャレンジが決まった

自分の経験した事のない事柄。

そこへ向かうのに、一度挫折をしている。

 

 

 

全くの未経験とも言い難いが、過去にひと月もたずして離職した。扱う物は違うが工場勤務。

 

 

 

 

工場って、誰でも出来ると思っていた。

そんな所へいくのは最終手段だと。

皆同じ制服を着て、同じ工程を行って、一斉にご飯食べて

中は薄暗くて

 

 

 

そんなイメージだった。

 

 

最初に行ってみた所は、兎に角スピード命。

検品している間にライン全体の動きも見る。

極めて短い間隔でどんどん生産される商品を運び、途中機会のパネルで操作しながらライン先に行く製品の確認も行い、トラブルにも対応する。

ついでに、資材が無くなると資材チェックに

万年人出不足なのだと先輩は嘆いていた。

それでもそこで10年20年とやっているというのだからほんま凄い。

 

 

毎日トラブル

何とか毎日鼓舞して「大丈夫、慣れるまで大変なのは皆一緒」

「先輩がすごく丁寧に優しく教えてくれているのだから大丈夫」

「覚えたら動けるようになる」「出来る、出来る」

 

 

 

朝起きられなくなった

翌日行こうとするのに起き上がれない

 

這いずってでも行くと、次の動きが出て来なくて真っ白。

先輩が焦って指示してくれるまで動けない。

あれだけ教えてもらったのに、どうして動かない

あれだけ丁寧にしてもらったのに、なんで何も出来ない

 

 

帰りの車で情けなさと憤りに押しつぶされて大号泣

 

 

その時初めて知った。

工場が誰にでも出来る仕事ではない事を。

 

 

勿論、種別にもよるだろうがラインには2-3人の人がくるくる交代で居てプラスでオペレーターと呼ばれる何でも屋さんみたいなすごい人がいる。

機会トラブルから、資材補充の補助まで幅広く対応出来る人達。

リーダーと呼ばれる事もあった。

周囲とけっこうコミュニケーションが必要な事、広い視野を持たねばならない事が多い事。

検品は流れてくるもの一つ一つをするのではなく、定期的に行い

また、一ラインはほぼ一人で回す。

ちなみに、機械の音が大きすぎて殆ど人の声が聞こえない。

そんな中、同時に見なければならない工程はざっくり数えて10以上。

 

 

 

 

とても無理だ

出来ない

 

 

 

早くも膝をつく。

頭が良くて、視野を広く保てて、コミュニケーションを取れる人でないと出来ない仕事じゃないか。

何かにつけて、人より行動が遅くテンポも悪い。

すんなり頭に入らないから何度も聞き返す。

今聞いた事が、脳内にとどまらずに覚えたいのに次から次へと見なければならない工程で押されてまったく記憶に留めておけない。

 

 

 

帰宅後、車の中から一歩も動けなくなってしまって夫に自宅まで支えてもらいながら家に入った。

ご飯も無理

感情が大波で押し寄せて押し寄せて押し寄せる

朝までそれを繰り返し、翌朝。

体が全く動かない。

起きて、起きろ、行く時間

起きろってば、起きろ馬鹿

甘ったれてんな動けってば

 

 

メールを打った。

卑怯なやり方だ。

でもなんて便利ツールなのだ。

 

 

すみません、もう行けません。

体を起こす事が出来ません

 

 

電話をかけても大丈夫かと尋ねてくれた。

状況を話すと、退職手続きは取りますからひとまずゆっくり休んでください。大丈夫ですからね、と。

危うく涙が大決壊する所だった。

電話を切ると、糸が切れた人形みたいに布団に転がる。

 

 

改めて今思うと、

 

 

派遣だろうが正社員だろうが歯車の一つ

けれども、それは使い捨てのコマと言う訳じゃない。

【無くてはならない貴重で大切な会社の一部】

であるのだ。

 

 

 

 

 

  新しい、しかし再チャレンジ

 

 

一度は短期間で挫折した工場勤務。

最終的に次も工場勤務をしてみようと思った。

 

 

 

出来ない事を出来ないままにしておくのが悔しい

 

 

自分のどっかしらにこんな気持ちがある。

一つの所で駄目でも、会社には相性があるんだから

駄目なら早く見切りをつけてもいいしもんだよ。

一月もたずして職を辞めた無価値な人間なのにこんな言葉をかけてもらってすみませんありがとうと思った。

生きてるだけで偉いわ

と優しすぎる言葉をかけてもらって泣きながら何とか生きる事にしがみついてみた結果

 

 

もう一度、工場勤務に行ってみようか。

もしかしたらまた短期間で駄目かもしれない

作業についていけないかもしれない。

怖い

次の一歩すごい怖い

 

 

 

夫は言った。

「仕事なんて無数にあるよ、生きていく上で今は一緒に働いてもらわないといけなくてごめんねだけど、駄目なとこはさっさと乗り換える。はい、次。それで良いんだよ」

 

担当さんは言った。

「どれだけ短期間で辞めても全然大丈夫です! なんなら一週間以内とかでも全然オッケーですよ! 合うとこ見つかるまで一緒に探しましょ!」

 

 

 

こんな言葉に押された。

 

 

私は器用に色んな事が出来ない

覚えるには人一倍の時間が掛かる

コミュニケーションも下手くそで上手に取れない事が多い

 

 

それでも、工場勤務でどこかでは【私でも出来た】となれる所があるのかもしれない。

その世界に辿り着けたら、挫折した沢山の自分をやっと解放してやれるのかもな。

 

 

 

久しぶりに多弁になってしまった。

最後に綺麗な景色でも貼っとこう

 

 

 

 

 

僕の

私の

君の

あなたの

行く道、選ぶ道は自由だ