先日、本棚を整理していたら出てきたよ、本が沢山。
いわゆる“積ん読”ってやつ。
その中におもしろそうなものが。
(勿論、自分で買った本なんだから面白そうと思うのは当然なんですが)
徳川がつくった先進国日本 (文春文庫 い 87-4)
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Amazonで検索してみてびっくりしたのですが。
今こんな表紙に変っているのね。
私の持っているのは多分文庫本発売開始当初のもので
これとは表紙のデザインが全然違ってて。
フツーに題目と作者名が入ってるだけの落ち着いた表紙なんですけど。
磯田道史さんは、言語化がとても上手いなあとテレビを見ていて思います。
分かりやすいけれど大事なところは外さず。
なので、とても読みやすい。
この本は薄いので、すぐ読めます。
この本を手に取った理由は今年のパリオリンピックのせいでもある。
いろんな報道とかYouTubeとかSNSとか見ていて、彼の国の人たちと日本の私たちは他人に対して思っていることがものすごく違うのだと感じた。
なんとなく外国は人権意識が日本より高いというふうに感じていた。
てか、思い込まされていたのかもしれない。
でも、パリオリンピックで疑問が湧いてしまった。
上手く表現できないのだけど。
LGBTに関しては私はよくわからないのでちょっと置いといて。
マリーアントワネットの扱いには驚いた。
私、子どものとき「ベルサイユのバラ」が大好きで。
あれは創作だけど、かなり歴史をしっかりなぞっている作品に思うし。
創作の部分は架空の人物のオスカルが担っていたし。
あ、脱線。
自国の歴史上の世界的な有名人をあんなふうな形で国内外に晒す。
それが理解できなかった。
たとえ悪人認定であったとしても。
てか、マリーアントワネットはオーストリア人で
フランス人ではないということなのか?
それなら今更わざわざあんなふうに表舞台に出さなくても良くないか?
「イノサン」という漫画があった。
私、読むのが辛くて途中で離脱してしまったんだけど。
「痛み」という感覚
誰しも、どんな立場でも、それはあるのではないか。
そんなふうに思いやることを彼の国の人たちはしないのか?
そんな私の感覚は日本だけのものなのか?
かなり脱線してしまった。
本を読んで。
徳川幕府の時代になり戦乱の時代が終わった。
けれど日本は大きな自然災害の多い国で。
それをどう乗り越えるか?
それは個々の力では到底無理で、人々が繋がるしかなかった。
そして、支配者層であっても
下々の農民たちが自分たちの富を、
ひいては自分たちの命を支えてくれていることに
気付かざるを得なかった。
江戸時代という長い平安の世
誰かから力ずくで奪うことはできなかったから。
そんな歴史をもつのが私たち日本人なんですね。
この本、突き詰めれば変化の大きな元は島原の乱だと。
「なでぎり」の功罪。
中東は今、まだ日本で言う戦国時代なんやな。
自分たちの力で土地を得るかどうかのレベルで。
土地を得てからのいろいろな問題
それがこの本に書かれていた。
そっか。
260年続いた徳川の時代、戦乱がないのはもちろんで
自然災害が頻発するなか、どう生き抜くか
それは民がみんな賢くなるしかないってこと。
助け合うしかないってこと。
互いに思いやるしかないってこと。
などと思って。
刀ミュパライソをもう一度観たくなって。
観た。
刀ミュのパライソの鶴丸の叫び思い出した。
「これが戦なんだ、これが歴史なんだ」
「助けてやれよ、救ってやれよ37000人、連れて行ってやれよ、パライソへ」
鶴丸が何であんなに序盤から怒りに満ちているのか?と思っていたけど
人の愚かさを知ってたからなのか。
パライソの鶴丸の怒りを改めて思った。