先日、地元春日大社の国宝館の安綱・古伯耆展を見に行ってきました。
ちょっとバタバタしていたのと、とうらぶの現イベの連隊戦でどうしても山鳥毛を二振り欲しくて頑張っておりまして、書くのが遅くなってしまった。
私、文章書くのは好きなのですが、ゲームを脳死周回しながら文章書くのがすごく苦手で。
なので、とりあえずあともう少しだから山鳥毛二振り目をゲットしてしまおうと思いまして。
そうこうするうちに来週は歌合大阪公演だし、にっかりさんの団扇もちゃんと作りになおしたいと思っていたので、デザインを考えながら脳死周回して無事二振り目の山鳥毛をゲットしました。
さて、「安綱・古伯耆」展
いやいやいや、めーーーっちゃくちゃ空いていてびっくりでした。
そりゃそうか、関東勢にとっては童子切安綱は珍しいものではないし、逆に関西勢にとっては石切丸も髭切も珍しくはない。
しかも、行った日は雨だったw
空きまくりで、童子切安綱も石切丸も髭切も箱根神社の膝丸も娘と二人でかぶりつきで見ることが出来てしまいました。
トーハクから国宝までがご出陣したうえとうらぶがコラボしてもこれか~と、あまりにも我が地元奈良らしくて、娘とちょっと笑ってしまった。
だけど以前の薬師寺の混み具合は何だったんだろう?
大倶利伽羅の人気のせい?
とはいえ、人混み苦手な私にはとても喜ばしくて。
とてもゆったりと、思う存分見学することが出来ました。
単眼刀も大活躍で、娘と二人で交互に使いながら楽しくお刀を鑑賞させていただきました。
石切丸さんとは四度目のお目見え。
今まで石切丸さんに逢いに行った中で一番空いていて、ゆっくりと鑑賞させていただきました。
太刀と大太刀の違いって何なんだろう?
石切丸さんはどうしてゲームでは大太刀扱いなのかなあ。
相変わらずの静かな美しさ。
「また会いに来ましたよ」と心で呟く。
静かで優しい雰囲気のお刀ですね。
童子切安綱はさすがは天下五剣そして国宝という、やっぱり今回展示のなかではピカイチの絶対的存在感のあるお刀でした。
しかし、三日月宗近の優美さよ……。
三日月宗近は研がれて減っているらしく、復元刀はもう少しごっつかったですね。
同じ天下五剣で同時代のお刀でも三日月宗近とは趣が異なります。
男性的なお刀?とでもいうべき感じ。
箱根神社の薄緑号(膝丸)
三条宗近の作風と言われればそうかもなあと。
大覚寺の膝丸は古備前と長船の間、長船派の祖である光忠の父作という。確かに違う感じがする。
とうらぶのキャラの刀派の雰囲気ってテキトーに決めてるんじゃなくてすごくよく練って企画してあるのかもしれないと改めて思い、とうらぶの面白さをまた新たに感じました。
そして髭切兄者。
普段は北野天満宮にいる彼。
去年の「京のかたな」展でも思いましたが、北野天満宮でのあの展示よりもすごくすごくすごく美人さん!
北野天満宮もそのうちにあの宝物殿を建て替えるとは思う。
その資金集めのためにも兄者には働いてもらわないとね。
そして驚きが!
兄者は双子だった?!
兄者の隣に展示してある大阪の壷井八幡宮所蔵の重要文化財の「天光丸」と兄者は雌雄太刀、つまりは同じ鉄から打たれた二振りの刀なのだと。
ただ、「天光丸」は「鬼切丸」と雌雄太刀であるということで、その「鬼切丸」がもしかしたら天下五剣で御物の鬼丸国綱のことで、鬼丸国綱と双子なのかもしれないけれど。
だけど「兄者がもし双子だったら」というの、すごい滾った。
葵咲本紀で双子を扱ったばっかりじゃないですか。
そしてもし兄者が双子だったら膝丸は?!
それだけで三日間くらい楽しめました
そんな面白さをありがとう。
展示そのものからは、安綱・古伯耆が、私が今まで見たことがないくらいの太くてがっちりとした作風で力強さと荒々しさを感じ、三条宗近とは対極にある感じを強く覚えました。
正に三条は公家寄り、安綱・古伯耆は武士みたいなイメージ。
そして、それ以前のお刀の歴史を語る展示品もまたとても興味深かった。
お刀の性能というより太さ重さで斬るみたいな感じのものや、手元の反りが強くて日本刀というよりもアジアの剣のようなイメージを受けるものとかもあり、とても武骨というか骨太なイメージのお刀も数点ありました。
錆びて朽ちてしまう寸前のお刀たちを目の前にする。
存在を忘れられボロボロに錆びたところで偶然発見され保護されたり、手直しされて蘇ったお刀たち。
春日大社の蔵にも、忘れられ錆びて朽ちる寸前のお刀たちがまだ眠っているに違いない。
刀には神威が宿る。
だけど刀はモノ。
人に愛されなければ朽ちていくしかない、ただの道具でもある。
朽ちた刀剣の展示を眺めていてふと、あの三日月宗近ですら人々の彼への愛情があるからこそこの世に長くあり続けることができているのだと気づきました。
そしてすごくエモいと思った。
愛してあげよう、私の本丸の刀剣男士たちを。
私が愛してあげなければ私の本丸の刀剣たちは朽ちてしまうしかないのだから。
季節外れの雨がしとしとと降る。
お刀の傑作が並んでいるというのに人が疎らな美術館は、なんだか私にそんな気持ちを抱かせました。
毎年12月半ばにある春日若宮おん祭りに使われる鼉太鼓(だだいこ) と並ぶ膝丸特三。
膝丸の特三大好きなんだ。優美さが加わってて。
娘と二人で買い漁ったグッズたち。
左上の童子切安綱の刀の写真とペーパーナイフ、ステンレス栞の三点がグッズ付きチケットの特典。
グッズ付きチケットはチケットとグッズ引換券が別々だったので先にもらってしまいました。
とても綺麗だし、金額的にお得だったのですごく気に入っています。
ステンレス栞の値段がますます高くなっていて悲しい。
今回は一つ990円もしたよ。
確か4年くらい前のキョーハクの坂本龍馬展で見つけたのが一番最初だったけど、あのとき600円くらいだった気がする。
本当は膝丸が欲しかったし、膝丸があるなら兄者のも欲しいし、兄者買うなら双子の天光丸も欲しいしとすごく迷ったのですが、膝丸のステンレス栞のデザインが「蜘蛛切」からの蜘蛛のデザイン、兄者が「鬼切丸」の鬼でうーんだった。デザイン的には天光丸のが一番好きだったので天光丸を購入。
上の真ん中のは北野天満宮の北野梅の模様の風呂敷。表と裏の色のコントラストが美しい。
色の感じがちょっと兼さんぽいし梅の模様だしで娘が一目惚れ。
その横の童子切の日本手拭と共に剣術で使うというのでお買い上げ。
真ん中のクリアファイルと黒い表紙のノートは天下五剣の模様で、これまた素通りできず。
コラボチケットは二枚とも兄者だった。うーん、別々がよかったけどまあしょうがない。
日本刀の成立のあたりの解説が書かれている図録もとても気に入っています。
混むかなと心配していたのに拍子抜けだったけれど、ゆっくりと見学出来てよかった。
あと、玉鋼も展示されていて、すっごく綺麗でびっくりしました。
さて。
来週はとうらぶ五周年。
今日、いっぱい情報が出てあたふたしております。
そして歌合大阪に刀ステ、歌合ライビュ。
怒涛の9日間が始まってしまう~
終わったら、すっかり気が抜けて屍になってしまいそう……。