朝から映画を見に行った。
「ボヘミアン・ラプソディー」
イギリスのロックバンドQueenとそのメインボーカリストで4オクターブの音域をもつ男と言われたフレディー・マーキュリーの物語。
天才肌で独特のセンスと美意識の持ち主。
そして、エイズであっけなく急逝してしまった、伝説のボーカリスト。
……とか思っているのは多分、私より上の世代。
実際、映画に行くと、まあ観に行った回が平日の朝の9時半からのモーニング割引で1300円で観られる回だったというのもあると思いますが、リタイアしているっぽい男性が多かった。
観に行きたいと言い出したのは娘で、一緒に行ったのだけど、彼女がどうしてQueenを知っているのかからして不思議。
ドラマに使われたり、CMで使われたりしてるからって彼女は言うし、「それくらい知ってるし」とも言うんだけど。
私は辛うじて生のコンサートを観に行ったことがある、Queenとしては晩年の頃からのファン。
コンサート一人で行った。二階の上手側の席だった。今でも覚えている。
え?私、中学生のときだわ。お年玉使ってチケット買った。
よく一人で行ったな。自分でびっくりするわ。親も止めんかったな。いや、知らんかったんかもw
昔は青少年保護育成条例なんてないし、年齢確認されることもないから、制服着替えちゃったら平気だったなあ。
確か「Queen Live Killers」というライブアルバムが、一番最初に買ったQueenのLPレコードではなかったかな?
お金ないし、ラジオの特集をカセットテープに録音したのばかり聴いていた。
中三のときロンドンに家族旅行したとき、海賊版というものの存在を知った。すごい安いからQueenの他にもイギリスのバンドのを喜んで買い漁ったわ。(昔ですね)
忘れていた昔を思い出す。
ということで、「ボヘミアン・ラプソディー」はめちゃくちゃ懐かしい場面がいっぱい出てくる映画だった。
コンサートの様子の再現は、フレディーの独特の衣装とかで「あ、これ知ってる」と思うシーン満載。
多分フィルムコンサートとか、当時の音楽雑誌とかで写真を見ていたんだと思うけど。
フレディーの私生活のことはほとんど知らなかったけど、好きだった曲がいっぱい出てきて、自然と体が動き出しそうになるけど我慢。
最初のデビュー曲「Keep Yourself Alive」
「ボヘミアン・ラプソディ」も「キラー・クィーン」も「ラブ・オブ・マイ・ライフ」も好きだけど、「Keep Yourself Alive」大好きだ。
フレディーの声も好きだったけど、ブライアン・メイのギターが大・大・大好きだった。
そして最後のライブ・エイドの場面。
感動的でした~。
やっぱ、Queen好きだわ。大好きだ。
ライブ・エイドの火付け役のブームタウン・ラッツのボブ・ゲルドフ役の役者さんも似てて懐かしくて。
ブームタウン・ラッツも好きだったから。
だけど、Queenの曲の歌詞って難解というか……。
改めて日本語訳を字幕で見ると厨二病っぽいなと思ってしまったw
画像を上げた「Queen Live Killers」のalbum、調べたらオリコンで9位に入ってたんですよ。びっくり。
この年の日本のヒット曲って、あの「いとしのエリー」とか山口百恵の「美サイレント」とか。
J-Popもかなり盛り上がっていたのに、すごいな。
やっぱライブいいな。好きだな。
今、一番好きなライブは刀ミュですがw
ああ、真剣乱舞祭、めちゃ楽しみ!
さて、刀ミュといえば、大晦日の紅白歌合戦にジャパンカルチャー枠で出演するんでするね~
もう一つがラブライブのAqours。
初出場の記者発表での様子でもそうだけど、刀剣男士は役者個人ではなく刀剣男士として出場する。
だから記者会見での一言も加州清光はあくまでも加州清光の口調で話していた。
とうらぶを知らない人はこれに違和感を覚えるのかもなあ。
2.5次元がいきなり紅白の舞台に出てきたら、びっくりする人もいるだろうし、彼らの衣装に異様だと思う視聴者もいるかもしれない。
それを察知して、とうらぶ界隈でも紅白に出ることに複雑な思いを抱いている審神者さんもわりといるみたい。
だけど、昨日の石切丸役の崎山君のブログがすごくよかった。
『まだまだ知らない人も多いだろうし、何者だと思われるかもしれない。
でもここまで来れた道があって、ここまで登った証があります。
だからこそ、刀剣乱舞を愛する人達全ての力を合わせて信じて自信を持って出陣したいと思います!』
とてもいい言葉だと思った。
彼らや関係者はやはり紅白を目指していた。
それが叶ったのなら、私は喜んで彼らのパフォーマンスを見たいし応援したい。
シブヤノオトのスタジオ出演の時も、やっぱちょい違和感あったじゃないですか。彼らは人としてではなく、刀剣として出演するのでね。
我が家はオットがあまり気にしないから、なんの遠慮もしなくていいのが有難いのかもですが。
むしろ、年末に帰ってくる息子に紅白で刀ミュを見せられるのが楽しみだったりする。
「これ、私が好きなやつ!」って。
生暖かく見守られているのはわかっているんだけど。
今年の春に陰陽師の2.5次元舞台を観に東京に行きましたが、そのとき息子のところに泊めてもらって「2.5次元好き」って白状しました。
そしたら息子が「ええんちゃう?母さんが元気になれるなら」と言ってくれて、「そうやって外に出て行こうとか、東京まで来ようと思えるような楽しみがあるほうが絶対いい」と言ってくれて、すごくすごくすごく嬉しかったのです。
そのときに「刀剣乱舞は行かへんの?」とも言われて。
とうらぶ知ってるのかとびっくりした。
なので今回、息子に「刀剣乱舞のドームツアーみたいなやつ、アリーナでチケ取れてん。めちゃうれしい」とLINEしたら「すごいやん、よかったなあ」と言ってくれてすごく嬉しかった。
好きなものを否定されないことの喜びを、この年になって息子から与えてもらいました。
(あ、娘はもう同志なので……)
最近NHK、めちゃ頑張っていると思う。
大河や朝ドラは最近イマイチだけど、地球レベルというか、海外に日本の放送局として発信するという姿勢がある。
だから、最近問題になった某韓国グループをNHKが出すわけはないとも思った。
NHKには受信料を取られているけれど、私は払うよ。
NHKの受信料を下げるという話があるけど、それは反対だな。
というより、テレビを持っている全ての家庭にNHK受信料を課すことが違うかなあと思う。
NHK受診したくない人は受診できなくしてお金も払わなくていいようにしたらいいのではないかな。
スカパーみたいに。
今もう、観たいもの、質のいいものをタダで観れると思ってはいけないと思う。
私はNHKを観たいから、番組のクオリティーを保ってほしいからお金を払います。
そう思っているから、海外にも配信される紅白歌合戦にジャパンカルチャー枠で刀ミュがピックアップされるのは当然だと思ったな。
刀剣をこんなふうにしてほしくないというご意見もみたけど、失礼ながら少し笑ってしまった。
私の愛する土方歳三や新選組が、いろんな分野でどんな姿にされて日本の中にとどまらず世界に向けて発信されてしまっているか……。
最近になってやっと新選組や幕末研究の専門の方が「これは、違うことは違うと専門家が発信せねばダメなのではないか」と言い出してくださっているけれど、もはや手の施しようがない感じもしている。
それに比べたら刀剣は、とうらぶのブームで日本の人々の刀剣への関心が広まって、刀剣をとりまいていた環境自体が生き返った気がする。
京都国立博物館の「京のかたな」展は、もともとは「このままでは日本刀文化が滅びてしまう」という危機感から、国立博物館としては日本文化を保存するという立場で、無謀を承知で企画された展覧会だったそうだ。
そこに「刀剣乱舞」という神風が吹いた。
ブームと展覧会の開催時期が奇跡的にぴったり合ったのだ。
それにNHKが目を止めて、後押しするようにいくつもの歴史番組で取り上げた。
それはNHKがただ単純にブームに乗ったというよりも、やはり刀剣が世界に紹介すべき日本の文化であり、最高の日本の技術の結晶であり、美術品であるからだと思っている。
Queenだって最初はキワモノ扱いだった。
新選組だって、結成当初は世間ではキワモノ扱いだったのかもしれない。
でもQueenも土方歳三も、時がたってその真価を見直されるようになった。
刀剣乱舞も今はただのブームかもしれない。キワモノかもしれない。
でも、ときが経てば、その存在したことの真価を評価されるときが来るかもしれない。
真価は、時が経ってからこそわかるものだと思う。