薄桜鬼ミュージカル「新選組奇譚」 | 雪の上に照れる月夜に梅の花

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雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

前回観に行って、「こんなもんか~」と思ったし、息子も受験だしで本当は見送ったはずの薄ミュ

娘に「今回の土方さんは声がいい」と誘われ、一週間ほど前に当日引き換え券を申し込んで、行ってきました。

私、薄ミュ、息子、センター試験(爆)




当日券、結構残っていたみたい。  

行ったとたん、すっごい大バカ野郎で失礼な係員といい加減なチケット販売システムに怒りを覚えて「二度と来るかっヽ(#`Д´)ノ」と思いましたが、席自体は凄く前のほうでびっくりでした。

でも、娘と私は完全に席はバラバラ。すごく前だけど超端っこ。
私が舞台に向かって左のスピーカー前、娘が右のスピーカー前とか、そんな感じでした。

えっと、うん、おもしろかったです。
爆笑ものでした(えっ?)


ネタバレ入ります。ご注意ください。


「新選組奇譚」なので、個人の√ではないぶん、なんというか、ストーリーがちょっと???で、一本筋が通っていない感じ。
それぞれのルートのなかで拾いたい場面だけをピックアップしてつなげてる感じなので「ダイジェスト版」みたいな感じがします。
ゲームだけでいいですが、起こった事件の順番、流れがほぼ完璧に頭に入っていないと、どの事件のどの場面を今やっているのか分からなくて、考えている間にそのシーンが終わるかも。
(甲陽鎮撫隊のところは変なところが一箇所ありましたが)


まずは「新選組奇譚」だけれど芹沢さんの最後から始まる。

これは前の「黎明録」の続きという感じにしたかったのか?と思った。

芹沢さんが薩摩藩士に襲われるシーンから始まるのだけれど(なんでこの時期の薩摩藩が芹沢さんを襲うのか…という点は考えてはいけない。目をつぶろう…)、相変わらず「薄桜鬼ミュージカル」はキャストよりアンサンブルメンバーのほうが殺陣は断然上手い。

最初にそのシーンを見せられてか~ら~の、芹沢さん暗殺シーン。

土方さ~ん…sei

絶対土方さんの方が斬られたように見えるシーンが三回ほど…。

土方さん弱い泣く
顔も声もイイのに残念。殺陣をもっと頑張ろうファイト

それと。
なんであんなに土方さんの和装の袖がちょんちょんに短いのか?
手首から20㎝くらい上までしか袖がない。
斎藤さんの着物も、足首丸出しで、子どもみたいだ。
そして隊服も土方さんだけ袖がちょんちょんに短い。
…不思議に思って土方さんよりデカい左之さんをチェックするも、左之さんの隊服はちゃんと袖が足りている。
なにゆえ。
わたしゃそれが気になって気になって仕方が無い。

もしかしてこの土方さん、めっちゃガタイがイイか、肩幅があるか、手が長いのか?

そんなことをずーーっと考えながら観てたら、全員脱いだよガーン

健康診断のシーンだけど。
はい。千鶴以外、全員諸肌脱いで踊ったよショック

土方さん、確かに悪くはなかった

20代のきれーな男の子達のナマの上半身をいっぺんに見せられて、オバチャンは鼻血出して昇天モノでしたが(爆)、私の中の冷静なワタシが、山ほどの女の子達(観客)の前で、若いおのこ達が脱いで踊るというそのシチュエーションを客観的に観てしまって、なんかもう、なんだこの世界は???という気が…。

大昔に観た、ニューハーフショーを思い出してしまった…。
(ホストのショーとか、観たことないし)

いや、そんないやらしいもんじゃなくて、健康的な感じだったんですけれどね。

ただもう、客観視してしまうと笑えるというか、可笑しくて可笑しくて…。
なんだよ、この演出 

前半は鳥羽伏見までなんですが。
そこで千鶴を庇って山崎さんは死んだ…。

ところがですよ。

後半すぐの千鶴の回想シーンで、山崎の最後が…ちがうっ!

山崎の見せ場の、怒りに我を忘れて戦う土方さんに「あなたは頭で俺たちは手足です。頭がなくなっては…」という、あの名台詞のシーンになっている。

なんでやねん…。

これ、千鶴の妄想?
自分を庇って死んだ、つまり自分のせいで死んでしまった山崎の死を、自分のせいではないように捏造してる???

そう見えるよね。

首を捻る…。


あと…吸血シーンがもう爆笑もんで

一応シリアスシーンだし、静かな感じだし、私、笑いを堪えるのに必死でしたわ。
なに?あの声・・・。

娘によると、土方√のときも同じ演出だったらしいのだけれど、もっと短かったらしい。

だけど娘はまた違う意味で笑いを堪えていた。

娘は私と反対側のスピーカーの真ん前辺りの席にいたらしいのですが…。

土方さんの鼻息

を、マイクが拾ってしまっていて、もう、なんと言っていいのか…だったらしい…。

私も反対側のスピーカー前だったのだけれど、それは聞こえなかった。残念(←)


なんか、前半から、マイクが誰かの鼻息を拾っていて、誰だろう?と思ったら天霧だったとか(爆)


あと、左之さんはすごくよかったな。私、左之さん、やっぱ好き。
左之さん編はないので、そのせいか、左之さんのいいところのシーンが多め。

でも左之さんのいいところを出そうとすると綱道さんを省くことができない。

ストーリー全体から考えたら、綱道さんではなくやっぱり山南さんを出さないといけなかったと思う。
黎明録の山南さん、すごくよかったし。

だけども、左之さんの最後のシーンをやろうと思うと、綱道さんが不可欠…ということで綱道さんが出て来るんだろうけれど、その綱道さんが演技が上手すぎる(爆)
てか、彼だけ異質なところがあるので、それまで「おおお!新選組ぃぃぃ!」と盛り上がりかけていたのを、持ってっちゃうんだよな…・・・泣3

これって綱道ルートか?(違)


誰の√でもないので、誰のハッピーエンドでもないのだけれど、千鶴がウザイのは真改チックな展開にしてあるからだと思う(きっぱり)

旧のときは思わなかったのだけれど、真改はあきらか、千鶴が隊士たちにまとわりついているから、みんなが羅刹にならざるを得なくなってしまうので。

「私もみなさんのお手伝いがしたい」というセリフがフラグで、それを言われたキャラは羅刹になる(爆)

プレイしながら千鶴に「お前さえ居なければ…」と何度も思ったのは、私だけではないはず。



うーーーん。

やっぱ、相対的に所作がマズいな…。

でも、それを指導するスタッフがいないんでしょうね。

刀を腰からはずして持つときは、右利きならば左手で持たねばなりません。
刀を腰からはずしているときに襲われた場合、右手に持っていたらどうなりますか?
左手に持ち替えて右で抜く。そうなりますね。
一手間多くなります。
その一手間の間に、斬られてしまいますよ。


ちー様役の人の歌の上手さは卓越していましたね。すっごくよかった。
この人は、本格的なミュージカルにシフトすべきだと思うな。


俳優さんたちはみんなとっても綺麗な子たちで、滑舌はもちろん、声もいい。

だからかな…だからこそかな…。

こんなところにいていいのか?と思う私はなんだろう…。
こういう舞台って、学ぶものがほとんどないのではないかなぁと…。

ま、それを見に行っている私が言うことではないかもですけれども。





今回は、もういろいろツッコミどころがありすぎて、観終わったあと娘とゴハンに行って、美味しいもの食べながら二人でお腹がよじれるほど笑えたので、元は取れたと思います(←



ありがとう、薄桜鬼(え?)