函館 最果ての地の貴方の許へ…その3 | 雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

旧暦の今日、5月11日…土方さんのご命日です。

函館で、貴方の足跡を巡る旅をして、
…確かに、今までとは少し違う何かを感じて帰ってきました。
でもうまく言葉に出来ないし、それが何なのか私もまだよくわからない。

貴方はあの地でなにを思っていたのだろう。

そんなこと、私なんかに分かるわけないんですけどね。

函館で見たもの、感じたこと…。
それを何度も思い返し、反芻し、貴方のことを想う。
今日はそんな一日となりました。



・・・・・


さて、旅行二日目。

「函館元町ホテル」は一泊しか取れなかったので、荷物を持って函館駅近くの「トヨタレンタリース」へ。


ハイブリッドカーのプリウスを借りて出発。

…と、言いたいところですが、ナビであたふた…。
私の自宅の車はナビないんで、使い方を一通り把握するのに少々時間がかかってしまった…。


そして、目指すは旧幕府軍が一番最初に上陸した地点鷲ノ木浜

鷲ノ木浜から旧幕府軍は内陸を進む大鳥隊と、海岸線から進む土方隊の二手に分かれて函館を目指します。
まずは、函館から大鳥隊が進んだ道を逆行する形で鷲ノ木を目指し、
鷲ノ木から土方隊の道筋をなぞる形で函館に戻るというルートをたどります。


まず向かおうとしたところが意冨比(おおひ)神社

ところが…住所を入力してもナビにはじかれてしまう…。

???

神社名をいれてやっと発見。
亀田郡大野町というところを探していたのだけれど、7年くらい前に合併して北斗市と名前が変わってしまっているらしい。

参考に持って行った本は10年前の本だった…。
がーーーん…。

ま、とりあえず意冨比神社を目指しましょ。

ドライブは快適。交通量が少ないので楽勝。
雨が降っていたけれど信号もほとんどないし、ナビの到着予想時間よりずっと早く着きました。


$雪の上に照れる月夜に梅の花


$雪の上に照れる月夜に梅の花

$雪の上に照れる月夜に梅の花

大鳥隊が一番最初に戦ったと言われる場所です。
弾痕って…これかな?本の写真ではこれなんだけど…。


そして次がここからすぐそばの市渡稲荷神社

$雪の上に照れる月夜に梅の花

すぐ横を通る国道227号線を作るために本堂などは移転させた新しいものだそうです。
でも、この石の鳥居だけは安政6年(1859年)のもの。
きっと土方さんもご覧になったはず!


…さてここまで、ホントに私たちの車だけ、二人だけ…。誰にも会わない。
なんか…とっても寂しい二人旅…という感じで…。

それに…どこまでが神社で、どこまでが他人様の土地なのか???
車を置く場所は十分にあるのだけど、置いていいのかいけないのか?


でもこの日の旅のテーマはそれかと。
一日中、道の駅とか休憩に入ったコンビニなんかは別として、ほとんど誰にも会わない旅。
そういう場所にいる…ということで…。


ここでふと、227号線といえば二股口が近いんじゃないか?と思いつく。

$雪の上に照れる月夜に梅の花

この場所ね。

ホントは227号線は江差からの帰り道にも通る予定なので、そのときに見ようと思っていたのだけれど、
絶対見たい場所でもあったし。
それに、快適すぎる(?)ドライブで、まだ午前中。11時にもなっていない。時間の余裕有り。

でもねぇ…さすがにナビさんに「二股口」って入れても「そんなの知らないっ!!」ってはじかれる。
持っていた本の住所が変更になっているのもあるけど、なにをどう入れてもはじかれる。
でも、そもそも山の中。住所もへったくれもないわけでして。

スマホでグーグル先生にお伺いをたて、行った人のブログを検索したりして大体の場所を予測。
とりあえず探しに行ってみることに。

227号線を江差の方へ車を走らせる。
「函館から24㎞」という小さい看板を過ぎてしばらく行くと進行方向の右側に…

あったあったあった!!!

交通量は少ないのだけれど一車線だしどの車も飛ばしてくるので、二股口の入り口前には車を止めにくい。
チェーン脱着所に車を止めて歩く。


$雪の上に照れる月夜に梅の花-1367548325110.jpg


$雪の上に照れる月夜に梅の花

ここから少しだけ山の方に入れます。入ると…

$雪の上に照れる月夜に梅の花

ボロボロの看板…。しかもなぜか文字が緑。

ホントはもっと奥の方なんだろうなと思うのですが、「立ち入り禁止」でした。

道路を挟んで反対側の方に川が流れているのですが、雪解けのシーズンだからかなぁ?わりと水の量が多くて、流れも速くて、ちょっと怖いくらいでした。

函館のほうから二股口へはずっと登りで、ここのあたりまで来ると路肩にも雪が少し残っているし、
まだ雪の沢山残った高い山が周りに見えます。

旧暦の4月13日か…。
こんな感じだったのかなぁ…。

すごいなぁ…。夜、真っ暗だよ…(当たり前ですけど)

旧式の銃の旧幕府軍と、新式の銃を持つ新政府軍。
ここ二股口は、旧式銃で戦った方が新式銃に勝った、世界でも珍しいところなんですって。



・・・・・・

二日目、半分終わりました。

長くなるのでここで切ります。



さて、今日は、函館で買ってきた土方さんのワイン…白の方を呑んでみることにいたしましょう。
いろんなことをもう一度思い返しながら…。



$雪の上に照れる月夜に梅の花-1368276598046.jpg

このワイン、「未来への道」という名前です。いい名前だ…。

たとえば神戸ワインなど、特に白は甘口が多いです。
甘口は最初はいいのですが…。

これは辛口で、甘いワインが好きではない私は気に入りました。
食事に合いそうです。スモークサーモンとか、サラダとか、カマンベールチーズもいいな。


今日はあと少し。


土方さんの思っていた「未来への道」は、どんなのだったのかな…。



次はいよいよ上陸地点の鷲ノ木浜です。





長くなってすみません…。