雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

にゃんこ2匹とのまったり生活、日々の楽しかったことを綴ろうと思って始めたブログが、いつのまにか薄桜鬼をはじめとする新選組関連ゲームやとうらぶ、2.5次元のことで9割方埋め尽くされてしまいました。

まあいいか…大好きだから。


アメンバー記事は、自分の個人的なメモがほとんどです。
そのためアメンバーは申請されましても承認することができません。
申請されましても拒否することになると思いますが、ご容赦ください。


なお、基本的にコメントには極力お返事を書くつもりでおりますが、時間が取れずお返事が遅くなることもたまにあります。お許しください。
但し、お返事に困る内容のコメ、業者コメや宣伝コメだと判断したものはスルー致します。
その点もなにとぞご容赦くださいませ。


 

「刀ステ 心伝 つけたり奇譚の走馬灯」の大阪公演を観てきました。
一度目は前から三列目のセンブロという、大変いいお席が当たりまして、めちゃくちゃ幸せでした。
殺陣のすごい迫力、悲しい場面で役者さんが演技しながら本当に泣いちゃってるのとかまですべて生で見えて、なんかものすごいものを観てしまった感。
生の舞台の強烈なパワーに圧倒されました。
そして、あまりにいい状態で生の舞台を観ていると自然と笑顔になってしまいます。
悲しい場面をのぞき、終始嬉しそうにニヤニヤ笑いながら観てたと思う(自覚有り)
BBAがニヤニヤしてて、気持ち悪い観客だったと思う(自覚有り)
二度目は下手側の真ん中あたり。
一度目では近すぎてわかり辛い全体像とか映像部分や照明効果がよくわかり、これもまたよし。


さて、感想です。

ネタバレてんこ盛りですので、ご注意ください。


それと、新選組好きなのでちょっと自分の勝手な思いにとらわれてしまっている感想になってしまっていると思います。
ご了承ください。

 

 

 

黒猫しっぽ黒猫からだ黒猫あたま

 

 

 

ゲームでの「放棄された世界」で「慶応甲府」をモチーフにした作品。

「慶応甲府」とは歴史では新選組が甲陽鎮撫隊と名を変えて出陣した慶応4年3月の「甲州勝沼の戦い」のことですね。

そしてストーリーはゲームにかなり忠実。
一番隊(沖田総司)、四番隊(松原忠司)、六番隊(井上源三郎)、七番隊(谷三十郎)、八番隊(藤堂平助)、十番隊(原田左之助)

これは西村兼文の書いた「新選組始末記」の設定そのまま。
ゲームはそれをそのまま使っていると思われる。
(配信観て、出てきたメンツで隊士名簿と照らし合わせてみました)
そもそも新選組は八番組+小荷駄隊で十番まではなかったというのが今の定説。
原田左之助は史実では甲府では死なないのだけど、そもそも十番隊自体が架空の隊ということなのかしらと思った。けど違った。

ゲームの甲府城で出会ってはいけなかった部隊が二番隊(永倉新八)と三番隊(斎藤一)
副長(土方歳三?)は本丸哨戒隊にいる。

ラスボスには局長と一番隊隊長がいて、副長はいない。

この謎、ゲームで説明があったのか覚えていないんだけど、刀ステ観てわかった。



話は山南敬助の脱走から始まる。

劇中の場面を時系列で整理してみる。
このあたり毎年のように元号が変わるので一応西暦も表記します。

文久三年(1863年)  2月  上洛 
元治元年(1864年)  6月   池田屋事件

         7月 蛤御門の変

慶応元年(1865年)  2月 山南敬助切腹

慶応二年(1866年)  9月 伊東甲子太郎、新選組を分隊を申し出る
慶応三年     3月 伊東甲子太郎、新選組を離脱
         6月 近藤勇、幕府直参となる

         11月 油小路の変  伊東甲子太郎暗殺
慶応四年     4月 近藤勇 処刑

そして、慶応甲府の舞台である甲州勝沼の戦いなんですが……。
本当は慶応四年の3月のことなんです。
 

だけど劇中では慶応四年7月のことだと言っている。

7月???
1月を聞き間違えた?
いやでも、1月でもおかしい。やっぱ7月だ。舞台観て確認。
 

7月でなくてはならなかった理由を考える。
それは……史実では4月25日に近藤勇が処刑され、5月17日に原田左之助が上の戦争で死亡、沖田総司が5月30日に死亡。
三人とも鬼籍に入ってしまったあとであること。
そして、土方歳三が宇都宮での怪我での療養から戦線復帰したのがまさに7月の上旬なんですよね……。


ゲーム内や劇中のコマがそろうのはやっぱ7月以降しかない。

3月のはずの甲州勝沼の戦いを7月までひっばるという歴史改変をして、そこで近藤勇を華々しく戦死させる。
そういうミッションだったんですね。
……と、舞台を自分で観てやっと理解しました。

そして物語は「ここからが改変の始まり」と言っていたの山南敬助の死から更に時間をさかのぼり、「蛤御門の変」で「ここが始まり」と言い、でもさらに時間をさかのぼって結局浪士組として上洛を決めるところまで戻ってゆく。

今回、一応初日の配信を観たのですが、すごく細かい史実に降れているのに、ものすごく「物語」なところがあったりで、この物語を自分がどういう軸で見たらいいかわからなくなって混乱してしまいました。
すごく新選組マニアっぽいところを突いてるのにどうしてこんなステレオタイプの「物語」を語ってるの?みたいな。
最新研究での史実と「物語」がまるでモザイクのように組み合わさっている。
だけどきっとそれが刀ステの最大の魅力なのかもしれないと、今回の舞台を観てやっとわかりました。

私はあまり歴史が得意じゃなくて、新選組のことが少しわかる程度で、だからいつも刀ステは難しいって思ってて。
今回やっと気づけたみたいです。
今までの刀ステって歴史好きをこんな感じでずっと翻弄してきたのかしら……。
いやこれ、歴史好きさんはクセになるんじゃないかしら。
クセになるけどしんどいですよね……。

そう気づいたら、刀剣乱舞自体が史実と物語のあいだで揺れている感をリアルに感じて。

まさに慶応四年7月あたりから、土方歳三、斎藤一、永倉新八はそれぞれの道を歩み始めるんですよ。
刀ステ、裏設定をめちゃ固めてる。唸るわ……。
 

そして近藤勇の「夢」が「武士になりたい」だったとか、総司の夢が「近藤勇を武士らしく死なせたい」とか、そんな古い物語の中のことを劇中で言わせるのはすべてブラフだと気付きました。

最後、結局は互いに夢を語り合った、楽しかった多摩時代に戻りましたね。


総司の「近藤さんの役に立ちたかった」という思いは泣けました。
ほんとうに、総司は池田屋事件のあとの大事件にはひとつも関与できていないから。
そしてとても迫力ある沖田総司でした。

沖田総司が菊一文字を振るい、加州清光と大和守安定と戦う場面は、物語が互いに戦ってるように見えた。

そもそもとうらぶ内に沖田総司の刀が二振りあるのがずっと不思議だったのですが、それは物語のなかの強力な沖田総司像が2タイプあるってことなんだなと、やっと最近思うようになりました。
いわゆる「燃えよ剣」等、古い物語タイプの沖田総司と「薄桜鬼」の沖田総司です、簡単に言えば。
そこに今度は菊一文字まで入ってきたけど、やはり物語の強さでは菊一文字は負けてしまうんだなと観ながら思いました。


今回、キャストさん結構好きな人が多くて。


松田凌くん、すごく好きな俳優さんで、他作品も見てて。
彼の加州清光がすごく好き。
見た目も美人さんで表面はかわいくふるまっているけれど、松田凌くんの加州清光にはすごい殺気がある。
本心を見せないあまのじゃくな感じもあってすごくいい。
それがすごく薄桜鬼の沖田総司っぽい。
愛が欲しい総司を最初に描いたのは薄桜鬼だと思う。
彼は初主演作品が「薄桜鬼 斎藤一編」で、何度も薄ミュに出ているから、薄桜鬼の沖田総司をとてもよく知っていて、それ故に彼の思う沖田総司像が明確にあるのではないかと思える。
だからかな、彼の加州清光は殺陣の場面で「強さ」を内面から放ってくる。そう感じさせる。
生の舞台でこそ感じられることなのかもしれないけれど、役者さんって本当にすごいと思った。
「物語」が刀剣男士を強くするという刀ステの設定に、彼の加州清光はピッタリだった。

安定は、お利巧でかわいらしくてピュアな感じが、よくあるタイプの沖田総像を体現していると思えてとても良かった。

長曽祢虎徹の松田岳くん、とても好きなんです。
彼も薄ミュの土方さん役で知りました。
兎に角、彼は声がいい。すっごくいい。たまらなくいい。
長曽祢虎徹はマッチョなイメージだけど、松田岳くんそんなタイプじゃないし見た感じどうかなと思ったけど、もう声は最高だった。
ああ、大好きだ(もう理屈ではない)

国広くん、すっごく上手くなったね。

維伝のときはとにかくかわいい堀川なんだなと思ったけど、今回はしっかり者の感じがよく出ていた。

そして兼さんの累生くん。
兼さんはやっぱ髪の毛が長いのとあの衣装で、アクション大変だろうなと思う。
髪がまた少し長くなっていたような気がするし。
だけど、今回殺陣めちゃくちゃすごかったし、戸板を使った殺陣の演出であの髪と衣装で飛び越えたのはびっくりした。
今回は沖田総司のお話だったけど、いつか刀ステでも土方歳三のお話をやるかなあ。
土方歳三の物語もとても「強い」から、それを受け止められるよう頑張ってほしい。
それとカツラの前髪を何とかしてあげて欲しいな。
まあ刀ミュの有澤兼さんのカツラも作品を重ねるごとに改良されて今に至るから、これからを期待します。


一文字則宗、そして孫六兼元。
全部一応新選組のお刀ということだったんですね、今回。
孫六兼元が新選組の刀だと、最初ピンとこなかった私です。
そんな最上大業物を新選組隊士が持ってるはずないって思っていたし、赤穂浪士も持てるはずないもんなあ。


 

今回の殺陣場面でのセット、すごかったですね。
黒子さんとかが舞台上のセットを回しているの、オール人力なんだろうか?
ああいうセットの使い方この頃多いけど、すごいのはキャストさんがほぼずっと止まらず走り続けている。
一歩間違うと大怪我につながるって、他の作品で誰かが言ってたなあ。
そりゃそうよね、走ろうと思ったら先がないとか、動いている振動で足を滑らせて転んだりでもしたら大事になる。
いやでもほんとすごいわ、あのセット。



 

配信で見るのとは迫力が桁外れで、めちゃくちゃよかった。
生の舞台はやっぱ全然違う。

すごい。俳優さんたちみんなすごい。シナリオもすごい。セットもすごい。




やっぱ生舞台いいな。
やめられません。


あんまりよかったので、封印していたランダムものに手を出してしまいました。

ランブロを3枚だけ購入、



私的には大当たりでした。嬉しい。


さて。

ということで次は刀ミュ参騎出陣。
最推しの有澤兼さんと、堀川国広、山姥切国広の「八百八町膝栗毛」
題名からすると、江戸での徒歩旅行?なわけだけど、どんなお話でしょうか。
実は大阪のチケット全敗。討ち死いたしました。
一般も頑張りましたか、大阪は一般に回されていたチケットほとんどなかったのではないかと思います。
というのも、日程別でチケットが〇△×で残りの有無が示されるはずが、大阪はそれが空欄のままでとりあえずINできたから決算しようとしたらハジかれでもう一度トライしたらもう全部×になっていたので。
そこで急遽、東京のほうで残っていた見切れ席を一枚確保しました。
なんかわりと評判悪いホールなのかしら?
検索すると「見づらい」というのがすぐ出て来る。
で、発券してみてまた調べたところ、舞台が丸半分見えない席のようですガーン
まあでも、乱舞祭みたいにスクリーンはあるようなので、それ観ます。
いいんです、それでも。
私は最推しの有澤くんの兼さんを演じての生歌をどうしてももう一度聴きたいんです。

去年の刀ステ7周年に続き、今年も真夏の東京遠征。
暑さに十分気を付けて行ってきたいと思います。